ミナスの現代ジャズの鬼才たちが繰り広げる驚異のセッション
これぞミナスの現代ジャズ最前線!
ミナス・ジェライス州都ベロオリゾンチ出身のドラマー、ガブリエル・ブルース(Gabriel Bruce)が、アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)と強力なタッグを組んだ新作EP『LUGAR LONGE DE TUDO』をリリースした。
解像度の高いリズムに、シンセを中心とした浮遊感のあるメロディとハーモニー。繊細かつ大胆にジャズの未来を開拓するブラジルの最重要アーティストたちの真骨頂だ。作曲と全曲のドラムスはすべてガブリエル・ブルース。アントニオ・ロウレイロは今作では全曲で鍵盤(ピアノとシンセ)を弾き、(1)「CORUMBAU」、(2)「INSULAR」そして(4)「ABISSAL」のプロデュースも手掛けている。
包み込まれるような音響空間がとにかく魅力的。アルバムタイトル“すべてから遠く離れた場所”が示すように、どこかSF的で桃源郷的なサウンドだ。アルバムには2人のほかにゲストとして(2)「INSULAR」に鍵盤奏者ルーカス・ヂ・モホ(Lucas De Moro)が、ガブリエル・ブルースがプロデュースする(3)「MARAL」にはベーシストのフレデリコ・エリオドロ(Frederico Heliodoro)、ギタリストのPCギマランエス(PC Guimarães)と打楽器奏者フレッヂ・セルヴァ(Fred Selva)が参加している。
ドラムスとシンセの野心的なセッション(4)「ABISSAL」もなかなかに鮮烈。
ミナスのジャズは、まだまだ静かに進化を続けていきそうだ。
Gabriel Bruce – drums
Antonio Loureiro – synth, piano
Lucas De Moro – synth (2)
Frederico Heliodoro – bass (3)
PC Guimarães – guitar (3)
Fred Selva – percussion (3)