楽曲ごとに異なるプロデューサーを迎えた意欲作!MPBのSSWルリーナ新譜『Sinuosa』

Lulina - Sinuosa

ペルナンブーコのSSWルリーナ、7年ぶり新譜『Sinuosa』

ブラジル北東部ペルナンブーコ州出身のシンガーソングライター、ルリーナ(Lulina)が、7年ぶりとなるソロ・アルバム『Sinuosa』をリリースした。ポルトガル語で「曲がりくねった」を意味するタイトルは、予想外の方向へ進む人生の道筋や、思いがけない寄り道から生まれる発見に由来する。

その発想は制作手法にも反映されており、なんと収録の全13曲で楽曲ごとに異なるプロデューサーを起用。マリア・ベラルド(Maria Beraldo)、キコ・ジヌッチ(Kiko Dinucci)、ジョアナ・ケイロス(Joana Queiroz)、バタタ・ボーイ(Batata Boy)ら、異なる個性とバックグラウンドを持つ音楽家たちをプロデューサーに迎え、自身の楽曲が予想もしなかった姿へ変化していく過程を受け入れた。

グスタヴォ・ルイス(Gustavo Ruiz)がプロデュースする先行シングル(1)「Outras Vezes」には、ブラジルのオルタナティヴ・ポップを牽引するアナ・フランゴ・エレトリコ(Ana Frango Elétrico)がゲスト参加。柔らかなサイケデリック・サウンドを背景に、ひとつの恋愛関係のなかで移り変わる感情や、愛が見せるさまざまな表情を歌い上げる。

(1)「Outras Vezes」

車に乗せられた犬が窓から顔をだすジャケットのアートワークは、行き先を知らないまま移動の時間を楽しむという今作の思想をうまく象徴する。音もブラジリアン・ロック、エレクトロ・ポップ、チェンバー・ポップ、ポスト・ボサノヴァなど、宝石箱のようで楽しい。

(8)「Fresta na testa」

Lulina プロフィール

ルリーナは、ブラジル北東部ペルナンブーコ州レシフェ出身のシンガーソングライター/音楽プロデューサー。幼少期をオリンダで過ごし、2001年頃から自宅録音による実験的なアルバムを自主制作。ローファイな質感とユーモアを交えた独創的な歌詞で、ブラジルのインディー・シーンで注目を集めた。

2009年、レーベルYB Musicから『Cristalina』を発表しデビュー。続く『Pantim』(2013年)、『Desfaz de conta』(2019年)ではポップ・ミュージックを軸にしながら、作品ごとに異なる音楽的アプローチを探求してきた。2021年には音楽家ウルソ・アンブリフィ(Hurso Ambrifi)との共作『Vida amorosa que segue – Vol. I』を発表。2025年には同じくウルソ・アンブリフィとの共同作『Vida amorosa que segue – Vol. II』をリリースしている。

2026年発表のソロ・アルバム『Sinuosa』では、曲ごとに異なるプロデューサーを迎え、他者との協働を通じて新たな表現を追求。MPB(ブラジルのポピュラー音楽)を基盤に、インディー・ポップや電子音楽、実験的なサウンドを自在に横断する創作活動を続けている。

Lulina - Sinuosa
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