- 2022-03-11
- 2022-08-04
アルメニア生まれの次世代ジャズ・スター、エッサイ・カラペティアン 注目のデビュー作
アルメニア生まれ、現在はフランスを拠点に活動するピアニスト、エッサイ・カラペティアン(Yessaï Karapetian)は、次世代のジャズのスターかもしれない。アルメニアといえばティグラン・ハマシアンという世紀のカリスマの登場で2010年代から注目を浴びているが、このエッサイ・カラペティアンという野心的な演奏家によって再び注目を集めることになるだろう。
アルメニア生まれ、現在はフランスを拠点に活動するピアニスト、エッサイ・カラペティアン(Yessaï Karapetian)は、次世代のジャズのスターかもしれない。アルメニアといえばティグラン・ハマシアンという世紀のカリスマの登場で2010年代から注目を浴びているが、このエッサイ・カラペティアンという野心的な演奏家によって再び注目を集めることになるだろう。
4作目となるらしいソロ作『Always』で、エリック・クラズノー(Eric Krasno)というギタリストの音楽をものすごく久しぶりに聴いた。おそらく、当時大好きで来日公演まで観に行ったソウライヴ(Soulive)やレタス(Lettuce)以来ではないかと思うが、私は今作で初めて彼の歌声を聴いた。
オーストラリア出身、パリで活躍するピアニスト/作曲家ダニエル・ガッサン(Daniel Gassin)による“Crossover Band”名義のデビュー作『Change of Heart』。ネオソウルの新星ヴォーカリスト、アリタ・モーゼスを擁する5人編成のバンドで、古典的なジャズと現代ジャズの交叉点を美しく描いている。
ノルウェーのピアノトリオ、ヘルゲ・リエン・トリオ(Helge Lien Trio)の待望の最新作『Revisited』がリリースされた。タイトル「再訪」が示すとおり、トリオの20年の軌跡を辿りつつ、過去に演奏した楽曲を現在の視点から捉え直し、再構築するというコンセプトの作品だ。
トルコのギタリスト/作曲家ビラル・カラマン(Bilal Karaman)の『Manouche a La Turca』は、その名の通りマヌーシュ・スウィングにトルコ音楽の要素をほんのりと乗せたなんとも魅力的な一枚だ。
2022年2月25日、ロバート・グラスパーの最新作「Black Radio Ⅲ」の発表に湧き立つ裏で、もう一つシーンにおいて重要な作品がリリースされていたことをご存知だろうか。2020年にBlue Note と契約後、EPやプロジェクト作を経て、初のメジャー作となったブルー・ラブ・ビーツ(Blue Lab Beats)の『Motherland Jorney』は、その名の通り、彼らの音の実験室に迷い込んだような、ジャンルの垣根を超えたビートに満ち溢れていた。
キーボード、サックス、ヴァイオリン、ベース、ドラムスという編成の5人組バンド、ムッシュ・マラー(Monsieur MÂLÂ)。何枚かのシングルのあと、2021年に初のEP『EP - 001 - MM』をリリースしたが、その圧倒的な完成度のサウンドはリスナーの耳を捉えて離さない。
ジャズ・セプテット、オリゾンチ(Orizzonti)の新譜『Milagre』(2021年)は、ブラジルらしい豊かなハーモニー感覚を楽しむことができる珠玉のミルトン・ナシメント集だ。
スペインのチャップマン・スティック奏者トマス・メルロ(Tomás Merlo)のグループ名義として初のアルバム『Crisis』(2021年)。よほどの楽器好きでなければ、彼が弾く「チャップマン・スティック」という楽器の存在自体を知らないかも知れない。
ウクライナのトランペット奏者/作曲家、デニス・アドゥ(Dennis Adu)の新譜『Sunlight Above the Sky』(2021年)。近年優れたジャズ・アーティストの台頭著しいウクライナ勢の中でも最も注目すべき音楽家である彼の、2017年のデビュー作『Influences』に続く2作目だ。
ポーランドを代表するピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)と、Tingvall Trioで活躍するドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる第二作『Solace』。
グレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)のピアノには魔法が宿っている。このマルティニーク出身の天才の音楽には、カリブ海の太陽の恵みと、大海原の向こうにある未知の世界への希望が灯る。
一聴してインパクト絶大なサウンドにやられてしまうが、彼が叩くドラムスの奏法を知ればその驚異的なプレイスタイルにも驚きを禁じ得ない。フランスの打楽器奏者/作曲家ステファン・エドゥアール(Stéphane Edouard)のデビュー作である『Pondicergy Airlines』は、新しい音楽を知る悦びに満ちた途轍もないアルバムだった。
ポルトガルの男性SSW、マヌエル・リニャレス(Manuel Linhares)の2022年新譜『Suspenso』。プロデューサーとしても近年素晴らしい仕事をし続けているブラジルの鬼才アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)をプロデュース、アレンジ、ドラムスなどに迎えた良作。