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Jazz

  • 2024-05-11
  • 2024-09-16

衝撃的。五線譜を超越する新時代のシンガー、ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル、待望のソロ作

インド出身、ワールドワイドに活躍の幅を広げるSSWヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)の新作『Vari』 。インドの伝統音楽をベースに現代のグローバル・ミュージックの様々な要素をミックスし、全編にわたって鮮烈な印象を残すことは間違いないだろう。プロデューサーはスナーキー・パピーのマイケル・リーグ(Michael League)が務めている。

  • 2024-05-07
  • 2024-05-06

パリに住む才気煥発なベネズエラ出身気鋭ギタリスト、GAüD デビュー作『Looking for Home』

ベネズエラ出身でパリを拠点に活動する新進気鋭のギタリスト/作曲家ガウド(GAüD)が、デビュー作『Looking for Home』で秘めた才気を爆発させている。新型コロナのパンデミックによるロックダウン中に制作が開始されたこの作品は、フィリップ・ソワラ(Philippe Soirat, ds)やニコラス・フルーリー(Nicolas Fleury, b)そしてヤニック・ベノワ(Yannick Benoit)といったフランスの音楽家たちを迎えたバンドで録音され、とりわけガウドの好奇心旺盛な音楽性を巧みに引き出している。

  • 2024-05-05
  • 2024-05-05

パレスチナ出身クラリネット奏者モハメド・ナジェム、欧州とアラブを音楽で繋ぐ魅惑のジャズ

パレスチナのクラリネット/ネイ奏者/作曲家モハメド・ナジェム(Mohamed Najem)の新作『Jaffa Blossom』がリリースされた。一般的なジャズ・ピアノトリオ編成に彼のアラブ音楽からの強い影響が窺えるクラリネットが溶け込み、地中海から中東の街並みや歴史の物語を感じさせる魅力的な音楽が展開される作品だ。

  • 2024-05-02
  • 2024-05-02

マチュー・フィゼ、プログレもラテンジャズも消化する鬼才ピアニスト 極上にエモい渾身の新作

カナダ・ケベックシティを拠点とする鍵盤奏者/作曲家マチュー・フィゼ(Mathieu Fiset)の新譜『Des Marteaux & Des Cordes』。一言でいうと、ラテン・ジャズやフュージョン、プログレッシヴ・ロックといった要素が高度に融合した、鳥肌の立つようなかっこいい音楽だ。録音にはラーネル・ルイス(Larnell Lewis)、アントワン・デュホール(Antoine Dufour)、トミー・ゴティエ(Tommy Gauthier)といった凄腕たちが揃っており、各々の細かいプレイの隅々まで最高に楽しいセッションが繰り広げられる。

  • 2024-04-28
  • 2024-04-28

3度あることは4度ある。ミシェル・カミロ&トマティート、最強デュオ最新作『Spain Forever Again』

この奇跡的なデュオが、ここまで長く作品を発表し続けてくれるとは思っていなかった。ミシェル・カミロ(Michel Camilo)とトマティート(Tomatito)、ラテンやブラジル、ジャズの数多の名曲たちを超絶技巧のピアノとギターで聴かせてきた2人の最新作のタイトルは『Spain Forever Again』。もうずっと何とも微妙なタイトルとジャケット・アートのセンスは変わらないが、中身の音楽に関していうとやはりこの2人は特別だ。四半世紀の間、ずっと、特別なままだ。

  • 2024-04-27
  • 2024-09-23

ジャズ・トランペット異端児ダウド、ヘビロテ必至のデビュー作『GOOD BOY』

音楽界において“異端児”というのは、最高の褒め言葉だ。このモロッコ系フランス人のトランペッター、ダウド(daoud)は間違いなくこの言葉が当てはまるミュージシャンだ。なんの間違いか『GOOD BOY』と題されてしまった彼のデビュー作は、ジャズのなかにヒップホップ、R&Bやサイケロック、エレクトロニックが渾然と混ざり合い、この人物が只者ではなさそうだということがすぐに感じ取れる。

  • 2024-04-25
  • 2024-04-25

圧倒的技巧の嵐。レジェンド、ビセンテ・アミーゴ 7年ぶりの新作『Andenes del Tiempo』

ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)はずっとフラメンコギターのもっともリスペクトされる第一人者であり続けている。2017年の『Memoria de los Sentidos』以来、実に7年ぶりとなる新譜『Andenes del Tiempo』は巨匠の域に達したビセンテの音楽をたっぷりと堪能できる作品だ。伝統的なフラメンコも、ジャズの影響も、そしてより革新的なハーモニーを探求した楽曲もといったように多様性に富み、彼が第一線であり続ける揺るぎない理由がわかる。

  • 2024-04-22
  • 2024-04-21

奇才レイニエル・バース新譜、これは音楽的サイコパスたちのエキセントリック・パーティーだ

オランダのギタリスト、レイニエル・バース(Reinier Baas)の新作『Relief Party』は、まさに奇妙な人々のためのダンス・ミュージックと呼ぶにふさわしい。音楽的サイコパスたちのエキセントリックなパーティーに、ようこそ…。類は友を呼び、アルバムには世界中から奇才たちが集う。

  • 2024-04-21
  • 2024-04-20

「音楽は戦争に勝る」エルサレムで生まれ育ち、文化的多様性を音楽に反映する鬼才YUZ 新譜

デビュー作『Mono Moon』の驚くべき音楽性の高さに度肝を抜かれた、イスラエルのギタリスト/作曲家YUZことウリア・ウィツタム(Uriah Witztum)の2ndアルバム『Emerald Pick』がリリースされた。前作同様に、中東や地中海周辺の伝統音楽やジャズ、プログレッシヴ・ロックなどが複雑に入り乱れた彼の音楽は今回も驚きの連続だ。

  • 2024-04-17
  • 2024-04-17

どこか懐かしい気分を誘う、ベルギーの新進エチオジャズバンド、Kolonel Djafaar

ベルギーのエチオジャズバンド、コロネル・ジャファール(Kolonel Djafaar)の2ndアルバム『Getaway』がリリースされた。エチオピアに特徴的な音階(いわゆる“ヨナ抜き”、日本の演歌で用いられる音階と同一のもの)がアフロビート/ファンク/サイケロックがシームレスに融合するサウンドに乗り、どこか郷愁を感じさせる魅惑のグルーヴを生み出す。

  • 2024-04-16
  • 2024-04-14

ナタリー・クレスマン&イアン・ファキーニ、師ギンガへの慈愛に満ちたトリビュート・アルバム

唯一無二の音楽的パートナーシップを築いてきたデュオ、米国サンフランシスコ生まれのトロンボーン奏者ナタリー・クレスマン(Natalie Cressman)と、ブラジル・ブラジリア生まれのギタリスト/作曲家イアン・ファキーニ(Ian Faquini)の新作『Guinga』は、2人がこれまでに最も影響を受けた音楽家であるブラジルのレジェンド、ギンガ(Guinga)曲集だ。本作は単に2人がギンガの楽曲を演奏するだけのものではなく、なんとギンガ本人が15曲中5曲で参加しており、トリビュート・アルバムの範疇を超越した内容となっている。