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Jazz

  • 2020-03-10
  • 2024-09-23

ラテンジャズをあらゆる方向に拡張するロベルト・フォンセカ新譜『Yesun』

あらゆる音楽を吸収し、ラテン音楽を前進させるアフロ・キューバン・ジャズを代表するピアニスト、ロベルト・フォンセカ(Roberto Fonseca)の通算9枚目となる2019年作『Yesun』はとてもラテンジャズを基調としつつ、他ジャンルを積極的に取り入れてきた彼らしいバリエーション豊かな快作。

  • 2020-03-07
  • 2022-01-15

一際異彩を放つシャソール新譜『Ludi』。こんな楽しいアルバム、他にない!

前作『Big Sun』から実に5年ぶり!フランスの鬼才シャソール(Chassol)のオリジナル・フルアルバム『Ludi』がリリースされた。日常に溢れる音や、普通のスピーチなどから音楽を作り上げる手法にさらに磨きがかかり、驚きに満ちた全30曲のめくるめくシャソール・ワールドが展開される。こんな音楽、なかなかないぞ。

  • 2020-03-05
  • 2020-03-07

ロシアの若き女性ヴァイオリン奏者と、アルメニアの名ピアニストの奇跡の邂逅

ロシアの若き女性ジャズ・ヴァイオリン奏者/作曲家、アンナ・ラキタとアルメニア出身の男性ピアニスト/作曲家、ヴァルダン・オヴセピアンのデュオによる共作アルバム『Every Tomorrow』 は、二人によって精緻に作曲された美しい楽曲と、ヴァイオリンとピアノというクラシック音楽をイメージさせる楽器による自由なインプロヴィゼーションがこの上なく尊く美しい作品だ。

  • 2020-02-29
  • 2020-02-29

ヨーロッパの辺境から現れたカリスマ的表現者、カトリ・ヴォーラント

エストニア出身のピアニスト/歌手/作曲家、カトリ・ヴォーラント(Kadri Voorand)の2020年作『In Duo with Mihkel Mälgand』はベーシスト、ミヒケル・マルガンドとのデュオ編成での趣向を凝らしたオリジナル曲のほか、マイケル・ジャクソンのカヴァー(6)「They Don't Really Care About Us」なども魅力的な意欲作。

  • 2020-02-27
  • 2020-12-29

衝撃!日本文化に強く感化されたブラジルの男女混成エレクトリック・ジャズバンド「OZU」

キーボード奏者/作曲家のフランシスコ・カブラウ(Francisco Cabral)を中心としたブラジルの男女混成6人組エレクトロ・ジャズバンド、オズ(OZU)が面白い。2018年作『Inner』などキーボード、ギター、ベース、ドラムスの生バンドにターンテーブルやサンプリングを絡め、多層的な音響空間を作り出す彼らは、日本文化を深くリスペクトする興味深いバンドなのだ。

  • 2020-02-25
  • 2021-07-13

分断された故郷への悲痛な叫び…コソボ出身の新鋭ベーシスト、そのデビュー作に圧倒的物語性

紛争により1999年から分断されたままのコソボ共和国の都市ミトロヴィツァ出身で、現在はトルコ・イスタンブールを拠点に活動するベーシスト、エンヴァー・ムハメディの初リーダー作『Letter to K』は、ピアノにアティバー・アサドリを迎えたセクステットによる意欲的な現代ジャズ作品だ。

  • 2020-02-24
  • 2023-07-01

次代を担うトランペッター Marquis Hill、名作『Love Tape』のフォローアップ作をリリース

2019年の前作『Love Tape』が高く評価されたシカゴ出身、LAを拠点に活動するトランペット/フリューゲルホルン奏者、マーキス・ヒルがそのフォローアップ作品『Love Tape: With Voices』をリリースした。ベースにユニウス・ポール、ドラムスにマーカス・ギルモアという強力なリズムセクションはそのままに、マーキス・ヒルのスピリチュアルな楽曲群に生きた歌という新たな息吹が与えられた。

  • 2020-02-24
  • 2021-12-03

ブラジルの若き巨匠アンドレ・メマーリ最高傑作!美しすぎる2枚組ソングブック『Canteiro』

ブラジルのピアニスト/作曲家、アンドレ・メマーリの2枚組全30曲におよぶ大作『Canteiro』は、あらゆる楽器に精通し、ジャズ、クラシック、ポピュラー音楽の境目なく活躍する稀代の天才アーティストの真髄であり最高傑作のひとつだ。様々な歌手を迎え、「歌」にフォーカスした本作は全曲がアンドレ・メマーリによる作曲。とても丁寧に紡がれたメロディーはどれもが耽美な世界観を持つ名曲ばかりで、彼の音楽への尽きない愛が溢れ出る。