• 2023-03-06
  • 2024-09-23

ビバップから現代JAZZまで幅広く才能を発揮! ニコラス・ガルデール&バティスト・エルバン共演作

トランペット奏者ニコラス・ガルデール(Nicolas Gardel)と、サックス奏者バティスト・エルバン(Baptiste Herbin)の双頭名義の『Symmetric』は、古くはビバップやファンクから現在進行形の最新のジャズのスタイルまで、演奏面でもサウンド面でも多様でハイレベルな音楽が聴ける作品となっている。

  • 2023-03-05
  • 2023-03-05

声楽家リア・ナヴィリア・クンチッチのソロデビュー作!ルーツを探求するエレガントな南米音楽

クラシックのソプラノ歌手として活躍するリア・ナヴィリア・クンチッチ(Lia Naviliat Cuncic)は、彼女の初のソロ作『Como una Flor sin Raíces』で自身のルーツであるウルグアイ、チリといった南米の音楽を深く探求し、独自の魔術的かつ優雅な世界観を描いてみせた。

  • 2023-03-05
  • 2023-06-14

アイスランドの新星SSWレイヴェイ、“古巣”アイスランド交響楽団との共演ライヴ作品をリリース

アイスランドの新星シンガーソングライター/ギタリスト/チェリストのレイヴェイ(Laufey)の新作『A Night At The Symphony』がリリースされた。これは2022年10月に彼女の故郷レイキャビクのコンサートホールで行われた、かつて彼女がチェロのソリストとして演奏していたアイスランド交響楽団と再共演したコンサートの模様を収めたもの。

  • 2023-03-04
  • 2023-03-04

カナリア諸島出身SSWペドロ・ゲーラ、“旅”をテーマにしたあまりに美しく哲学的な新譜『El Viaje』

アフリカ大陸の北西・大西洋に浮かぶカナリア諸島出身のSSW、ペドロ・ゲーラ(Pedro Guerra)の2021年作『El Viaje』がとにかく素晴らしい。ナイロン弦ギターと歌を軸とした誠実な音作りを特長とする作品で、どこまでも内省的で穏やかな作風は疲れがちな多くの現代人の心に響くだろうと思う。

  • 2023-03-03
  • 2023-03-01

女性5人組ジャズバンドQueenta Ensemble、ヘブライのスタンダードを軽やかに歌う

イスラエルの5人の女性ミュージシャンによるジャズバンド、Queenta Ensemble のデビュー作『Shoshana』。“ヘブライ音楽の女王”と称えられる歌手ショシャナ・ダマリ(Shoshana Damari, 1923 - 2006)が歌った歌曲の再発見をテーマとしたカヴァー曲集で、可憐な声をもつヴォーカリスト/編曲家のチェン・レヴィ(Chen Levy)を中心に、ピアノ、フルート、ベース、ドラムスのバンドを従えイスラエルの音楽文化を象徴するかつての名曲を鮮やかに現代に蘇らせている。

  • 2023-03-01
  • 2023-02-27

ポーランドを代表するピアニストとギタリストの抒情的デュオ作品『Loud Silence』

ともにポーランド出身。1976年生まれのピアニストのピョートル・ヴィレゾル(Piotr Wylezol)と、1991年生まれのギタリストのシモン・ミカ(Szymon Mika)のデュオ作『Loud Silence』。ジャズでは意外と珍しいピアノとギターという編成で、リリカルなインタープレイを聴かせてくれる。

  • 2023-02-28
  • 2023-02-28

現代ジャズで個性を確立するトランペッター、シオ・クローカー。ネオソウルを取り入れた新譜

米国の気鋭トランペット奏者、シオ・クローカー(Theo Croker)の新作EP『By The Way』がリリースされた。今作は南ロンドン出身の女性ヴォーカリスト、エゴ・エラ・メイ(Ego Ella May)やDJ/プロデューサー/打楽器奏者のD’LEAUを全面的にフィーチュアし、ネオソウルの心地良さを纏った作品となっている。

  • 2023-02-27
  • 2023-02-28

イスラエル・ジャズのルーツを探るニグン・カルテット、待望の2nd『聖なる者と俗なる者』

つくづく、映画的な音楽を奏でるグループだと思う。ユダヤの伝統文化に深く根ざしたイスラエルの4人組、ニグン・カルテット(Nigun Quartet)。宗教的・民族的な立場からジャズにアプローチする、20代から50代までの世代を超えたバンドである彼らの待望の第2作目『The Sacred and the Profane』も、デビュー作に負けず劣らずの素晴らしい作品だった。

  • 2023-02-26
  • 2023-09-12

シリア出身クラリネット奏者キナン・アズメ、ビッグバンドで奏でる魅惑のアラビック・ジャズ

アラブ音楽、クラシック、ジャズと幅広く活躍するシリア出身のクラリネット奏者キナン・アズメ(Kinan Azmeh)が、ドイツを代表するジャズ・ビッグバンドであるNDRビッグバンド(NDR Bigband)と共演した2021年作『Flow』。すべての作曲はキナン・アズメで、アラブと西洋が見事に融合した魅力的な音楽を、ビッグバンドの壮大なスケールで映し出す。

  • 2023-02-26
  • 2023-02-22

NYで活動するアルゼンチン出身ピアノ奏者エミリオ・テウバル、南米の豊かな伝統を宿したジャズ

スペイン生まれ、アルゼンチン育ちのピアニスト/作曲家エミリオ・テウバル(Emilio Teubal)の新作『Futuro』がリリースされた。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する彼だが、バンドリーダーとしては6枚目の作品となる今作も、南米らしい豊かな知性と感性を失わない素晴らしい作品に仕上がっている。

  • 2023-02-25
  • 2023-02-25

リオから現れた新たな才能。ギター/サックスのマルチ奏者Tunicoによるブラジル音楽最先端

疾走する軽やかなグルーヴ、爽やかなコーラスと複雑なハーモニー。昂揚するサンバやマラカトゥのリズム。様々な楽器が入り乱れる即興のソロ。聴くものの語彙を奪い、ただただ至福としか言い表しようのない(1)「Galope」を聴けば、勝手に血が騒ぎ、心が沸き立つ。これはリオデジャネイロ生まれのギタリスト/サックス奏者/作曲家トゥニコ(Tunico)のデビュー作『Tunico』だ。

  • 2023-02-24
  • 2023-02-24

現行ミナス・ジャズを代表するフレデリコ・エリオドロ、米伯の超豪華ゲストを迎えた最新作

これは、カート・ローゼンウィンケルのカイピ・バンドの正統な後継作のようなアルバムだ。ベース奏者フレデリコ・エリオドロ(Frederico Heliodoro)の7年ぶりとなるリーダー作『The Weight of the News』は、カイピ・バンドが魅せたジャズとブラジル音楽の融合の最新形をアップデートしつつ、彼のシンガーソングライターとしての才能にもフォーカスした作品となっている。

  • 2023-02-23
  • 2024-09-21

サン・アンドレウの花形ベーシスト/歌手マガリ・ダッチラ、圧倒的な個性と魅力を放つ大傑作新譜

アンドレア・モティス(Andrea Motis)やリタ・パイエス(Rita Payés)といった優れた若手ジャズ・ミュージシャンを輩出したことで知られるサン・アンドレウ・ジャズバンド出身のベーシスト/歌手マガリ・ダッチラ(Magalí Datzira)がサン・アンドレウ卒業後の初のフルレンス・アルバムとなる『Des de la cuina』をリリースした。