- 2022-03-19
- 2022-03-19
カタルーニャの歌手リディア・プジョル、27歳で逝去した伝説のSSWを歌う奇跡的な輝きの傑作
スペイン・カタルーニャのベテラン歌手、リディア・プジョル(Lídia Pujol)の新作『Conversando Con Cecilia』は、“セシリアとの対話”の題が示すとおり、若くして事故で亡くなったスペインの偉大なSSWセシリア(Cecilia, 本名:Evangelina Sobredo Galanes, 1948 - 1976)の楽曲集だ。
スペイン・カタルーニャのベテラン歌手、リディア・プジョル(Lídia Pujol)の新作『Conversando Con Cecilia』は、“セシリアとの対話”の題が示すとおり、若くして事故で亡くなったスペインの偉大なSSWセシリア(Cecilia, 本名:Evangelina Sobredo Galanes, 1948 - 1976)の楽曲集だ。
「大人になってから歌や楽器を始めたいけれど、この年齢じゃ遅すぎる」「自分には才能がないから、演奏がなかなか上達しない」…あなたもそう思った経験がないだろうか? 音楽が好きで名作・名演の数々を聴き込んできたからこそ、自分の才能のなさに落胆するという読者も少なくないだろう。バスケットボールのジュニア選手だったという異色のジャズピアニスト、ヤロン・ヘルマンの著書『創造力は眠っているだけだ』(プレジデント社)は、そんな思いにそっと手を差し伸べてくれる一冊だ。
スウェーデンのピアニスト/作曲家、ヤコブ・カールソン(Jacob Karlzon)の新譜『Wanderlust』は、ジャズの伝統に根差しつつも、そこに独自のエッジを加えることを身上とする気鋭音楽家らしい魅力的な作品だ。
2017年のデビュー作『Short Stories』での抒情性が高く評価されたベルギー出身のピアニスト、マルティン・サレミ(Martin Salemi)の新作『About Time』。収録の7曲はすべてマルティン・サレミのオリジナル。
Snarky PuppyやBanda Magdaなどで活躍するアルゼンチン出身打楽器奏者/作曲家、マルセロ・ウォロスキ(Marcelo Woloski)のデビューアルバム 『Mundo Por Conocer』。アルバムには10ヶ国以上から30名近い音楽家が参加し、躍動感の溢れる音楽がとても魅力的な一枚だ。
ポルトガル出身のシンガーソングライター、ソフィア・リベイロ(Sofia Ribeiro)がパンデミック下で滞在していたコロンビア・ボゴタで彼女の4枚目のアルバム『Casa』を完成させた。ニコラス・オスピナ、ペトロス・クランパニス、マルセロ・ウォロスキのバンドを軸に、温かく心に響く素晴らしい作品。
フランスのピアニスト/作曲家、アルフィオ・オリリオ(Alfio Origlio)の 『Piano』は、その名の通り飾り気のない至高のソロピアノ作品だ。流麗で創造的なピアノ演奏が素晴らしいのはもちろん、選曲自体も非常に魅力的で、日々の生活にぴったりと寄り添ってくれる大切な音楽だ。
歌?楽器?カテゴリとしてはエフェクターであり、楽器の音をビニールチューブを通して演奏者の口に入れて響かせるというその衝撃的なビジュアルと、ホワホワしたその特徴的な音色が耳に残って離れない、トーキング・モジュレーター(通称:トークボックス)。ザップ(Zapp)および、そのフロントマンであるロジャー・トラウトマン(Roger Troutman)などのPファンクに愛された音というイメージだが、ロック界隈ではボン・ジョビ(BON JOVI)があの有名な「Livin’ on a Player」や「It's My Life」で使っていたり、最近ではブルーノ・マーズ(Bruno Mars)が「24K Magic」で使用したことで再度注目を集めている。
アルメニア生まれ、現在はフランスを拠点に活動するピアニスト、エッサイ・カラペティアン(Yessaï Karapetian)は、次世代のジャズのスターかもしれない。アルメニアといえばティグラン・ハマシアンという世紀のカリスマの登場で2010年代から注目を浴びているが、このエッサイ・カラペティアンという野心的な演奏家によって再び注目を集めることになるだろう。
4作目となるらしいソロ作『Always』で、エリック・クラズノー(Eric Krasno)というギタリストの音楽をものすごく久しぶりに聴いた。おそらく、当時大好きで来日公演まで観に行ったソウライヴ(Soulive)やレタス(Lettuce)以来ではないかと思うが、私は今作で初めて彼の歌声を聴いた。
オーストラリア出身、パリで活躍するピアニスト/作曲家ダニエル・ガッサン(Daniel Gassin)による“Crossover Band”名義のデビュー作『Change of Heart』。ネオソウルの新星ヴォーカリスト、アリタ・モーゼスを擁する5人編成のバンドで、古典的なジャズと現代ジャズの交叉点を美しく描いている。
ノルウェーのピアノトリオ、ヘルゲ・リエン・トリオ(Helge Lien Trio)の待望の最新作『Revisited』がリリースされた。タイトル「再訪」が示すとおり、トリオの20年の軌跡を辿りつつ、過去に演奏した楽曲を現在の視点から捉え直し、再構築するというコンセプトの作品だ。
フランス・パリの6人組シンセポップ・バンド、ランペラトリス(L'Impératrice)の2ndアルバム『Tako Tsubo』は、アシッドジャズやファンク、ハウスの影響を受けた軽めのエレクトリック・バンドのサウンドに、フレンチポップの流れを汲む女性ヴォーカルが溶け込んだ極上の作品だ。
トルコのギタリスト/作曲家ビラル・カラマン(Bilal Karaman)の『Manouche a La Turca』は、その名の通りマヌーシュ・スウィングにトルコ音楽の要素をほんのりと乗せたなんとも魅力的な一枚だ。