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2019

  • 2020-10-03
  • 2020-10-03

北欧ジャズ×和楽器・箏の異色の美コラボ。『Poems for Orchestra』

スウェーデンのベーシスト、アンダーシュ・ヤーミン(Anders Jormin)と、同じくスウェーデンのヴァイオリニスト/歌手のレーナ・ヴィッレマルク(Lena Willemark)、そして日本の二十五絃箏奏者の中川果林(Karin Nakagawa)の3人による北欧と和文化の融合したECM傑作『Trees of Light』(2015年)の続編ともいえるのがこの2019年作『Poems for Orchestra』。

  • 2020-09-18
  • 2023-04-30

期待のMPB新星、リオの若手SSWジュリア・メストリ激良デビュー作!

ブラジル・リオデジャネイロ出身のSSW、ジュリア・メストリ(Julia Mestre)の2019年デビューアルバム『Geminis』は、新人とは思えない完成されたクオリティーの作品だ。サンバやボサノヴァ、マラカトゥやフォホーといったブラジル特有のリズムを軸に、ロックやラップなどを巧みに取り入れた現代のブラジル音楽の新星。ブラジル音楽ファンには自信を持っておすすめしたい一枚だ。

  • 2020-09-10
  • 2020-09-10

ジャズ/プログレ好き必聴!カシミール・リベルスキ『Cosmic Liberty』

ベルギー出身、NYを拠点に活躍するピアニスト/作曲家、カシミール・リベルスキ(Casimir Liberski)がトリオで録音した2019年作『Cosmic Liberty』。アニマルズ・アズ・リーダーズ(Animals As Leaders)のドラム奏者マット・ガーストカ(Matt Garstka)が参加しており、各曲のクオリティの高さとも相まって一部界隈で話題になった作品だ。

  • 2020-08-26
  • 2021-07-11

ティグラン作品でお馴染み、アレニ・アグバビアン 深淵なるECMデビュー作

ティグラン・ハマシアンの作品にヴォーカリストとして参加していることでも知られる作曲家/ピアニスト/シンガーのアレニ・アグバビアン(Areni Agbabian)のECMデビュー作『Bloom』。共作者としてドラマー/パーカッショニストのニコラス・ストッカー(Nicolas Stocker)がクレジットされている。

  • 2020-08-23
  • 2021-01-05

論争を巻き起こすレバノンのバンド、マシュロウ・レイラ新譜『The Beirut School』

西側諸国を巻き込んで様々な論争を引き起こしてきたレバノンのバンド、マシュロウ・レイラ(Mashrou' Leila)の2019年作『The Beirut School』。中東の不安定な政治情勢下で、社会には人々の不満や怒り、諦めが蔓延する。彼ら以前のアラブの音楽は自身が抱える問題をほとんど歌ってこなかったが、この特異なバンドは彼ら自身の言葉で痛烈に社会を批判する。

  • 2020-08-21
  • 2021-03-20

“クラシック界のロックスター” 奇想のヴァイオリニスト、ジャンルを超越する快作

アラ・マリキアン(Ara Malikian)はレバノンの首都ベイルート生まれのアルメニア系。現在はスペインを活動の拠点にしている異色のヴァイオリニスト。ボサボサの髪、伸ばしっぱなしの髭。ステージでは舞い踊りながら派手なパフォーマンス。奇想のヴァイオリニスト新作の紹介。

  • 2020-08-12
  • 2020-08-12

トルコの若き天才ギタリストによる、南米の香り立つ最高のバリオス曲集

トルコ・イスタンブール出身の若き天才ギタリスト、セリル・レフィク・カヤ(Celil Refik Kaya)によるバリオス・マンゴレのギター曲集を紹介。バリオスの楽曲は近年クラシックギタリストに人気で、様々な演奏家によって取り上げられているが、なかでもこのセリル・レフィク・カヤは技巧も表現力も随一だ。

  • 2020-06-28
  • 2020-06-28

ブラジル北東部音楽と現代ポップスの融合で人気のマリアーナ・アイダール『Veia Nordestina』

ブラジル北東部の伝統音楽と現代的なポップスを混ぜ込んだ音楽性が人気のSSWマリアーナ・アイダールの2019年作。アルバムタイトルの意味は「北東部の静脈」。これまでの彼女のスタイルと同じく、伝統的なリズムと現代的なサウンドを織り交ぜた独創的なブラジル音楽だ。

  • 2020-06-17
  • 2020-09-04

“イスラエルジャズ”の範疇に止まらない超個性派ジャズ!イシャイ・アフターマン『Naomi』

イスラエルのSSW/ドラマー/パーカッショニストのイシャイ・アフターマン(Yshai Afterman)による2019年作『Naomi』は、カルテット編成のジャズバンドに男女ヴォーカルが印象的な素晴らしい作品だ。そのメンバーの多様なバックグランドから繰り出される演奏は、所謂“イスラエルジャズ”の範疇に止まらない。

  • 2020-06-13
  • 2021-04-01

目が回る楽しさ!イスラエルジャズ×NYのカオスなフュージョン『Kenner』デビュー盤

鍵盤奏者/作曲家のエイタン・ケネル(Eitan Kenner)率いるバンド、Kenner のデビュー作『8Ball City』は目が回りそうになるほど楽しい作品だ。ジャンルに囚われない音楽を信条としており、このデビュー盤でもフュージョン/プログレを基調としながら電子音も大胆に混ぜ込むなど、音楽の坩堝のようなサウンドに心が踊る。

  • 2020-06-11
  • 2020-06-11

ジャジーMPB傑作!ミナスの新人(!?)SSWレオ・ヒベイロのデビュー作『Paisagem』

ブラジル・ミナスのシンガーソングライター/ギタリストのレオ・ヒベイロ(Leo Ribeiro)のソロデビュー作『Paisagem』(2019年)を聴いた。サウンドはパット・メセニーや同郷のトニーニョ・オルタを思わせるような浮遊感のあるジャジーMPBで、シンセの音色などは80年代的な懐かしさもあって特徴的だ。これはまた面白い新人がミナスから現れたな、なんて思いながらどんな人なのかチェックしようとYouTubeで検索して驚いた──