エスノ・フュージョン・プログレジャズ!? ポーランド発の要注目バンド“Organic Noises”

Organic Noises

アルメニア音楽に深く傾倒したプログレ・ジャズバンド

ポーランドのプログレ・ジャズバンド、オーガニック・ノイゼズ(Organic Noises)のファーストアルバムがこの『Organic Noises』。ポーランドのバンドながら、アルメニアの伝統音楽に強く影響されたスタイルが特長的かつ斬新な、非常に興味を惹かれるバンドだ。

リーダーの女性ドゥドゥク奏者、Zofia Trystuła-Hovhannisyan はその姓にみられる通りアルメニア系(アルメニア人は名前の最後に「-yan」「-ian」がつく場合が多い)。彼女らの音楽はドゥドゥクやズルナ、ネイといった伝統楽器と、ヴァイオリンやクラリネット、フルート、ピアノ、アコースティックギターなどの西洋の古典的なアコースティック楽曲、そしてエレクトリックギター/ベース、シンセサイザー、ドラムスといったロック/ポップスで使用される楽器が有機的に混ざり合って形作られている。
無理矢理にカテゴライズするとしたら、“エスノ・フュージョン・プログレッシヴ・ジャズロック”といったところだろうか…。

(4)「Pozic Mamo Roz」のMV。
ポーランドのKurpiowszczyzna地方に伝わる美しい伝統音楽にインスパイアされた曲。
オーストラリアの先住民族アボリジニの楽器ディジュリドゥの音も聴こえる。
7:46からは個性派シンガー、スザンナ・ジャラ(Susanna Jara)の歌唱も圧巻だ。

楽曲を聴いて頂ければわかる通り、彼女らの音楽は作曲とアレンジに並々ならぬ情熱が注がれており、作り込まれており実に多彩な展開を見せる。
メタル/ロック寄りの歪んだギターに、アルメニアの伝統的なダブルリード楽器であるドゥドゥクが絡むさまにはゾクゾクするものがある。

リーダーのZofia Trystuła-Hovhannisyan は、ポーランドの音楽大学・クラクフ音楽アカデミーでクラシックを学ぶ傍らで、自身のルーツであるアルメニアの伝統音楽に深く傾倒してきた。バンドはアルメニアの首都エレバン在住のドゥドゥクの巨匠、Harutyun Chkolyan とも深い協力関係を築き、ポーランドにおけるアルメニア人の移民650周年を祝う2017年のコンサートなどでも共演を果たしてきた。

ゾフィア以外のバンドメンバーは全員がクラクフ音楽アカデミーのポーランド人のようだ。

(3)「Hoondz」のMV。
重たい変拍子がクセになる。
アルバム未収録曲「Erghen Diado」のMV。
イントロのピチカートで弾かれるヴァイオリンが印象的な、7拍子でグルーヴする楽曲。

Organic Noises :
Zofia Trystuła-Hovhannisyan – oboe, zurna, duduk, vocal
Joanna Chudyba – violin
Karolina Wiercioch – keyboards, vocal
Robert Wiercioch – guitar
Jan Koźliński – bass
Janek Rusin – drums

Organic Noises
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