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バルカン音楽

  • 2024-01-07
  • 2024-01-07

スパニッシュ・ミクスチャーを牽引するAmparanoia、ブラスバンドをフィーチュアした新譜

1990年代後半に結成され、スパニッシュ・ミクスチャーのムーヴメントを牽引したバンド、アンパラノイア(Amparanoia)。2008年に一度は解散したが、2017年に再結成。2枚のアルバムをリリースし、そして結成25周年を迎える2022年にはスタジオでブラスバンドのアルティスタス・デル・グレミオ(Artistas del Gremio)と初めて出会った。

  • 2024-01-01
  • 2024-01-01

キャラバン・パス20周年!灼熱のエネルギー渦巻くジプシー音楽最高峰バンドの集大成アルバム

ジプシー音楽(ロマ音楽)を揺るぎない軸とし、ヒップホップやレゲエ、フラメンコ、ジャズなどを独自の感性でミックスしカルトな人気を得てきたフランスのバンド、ラ・キャラバン・パス(La Caravane Passe)が結成20周年という節目の2023年にリリースした新譜『Hôtel Karavan』は、彼らの集大成ともいうべき必携の作品だ。

  • 2023-12-04
  • 2023-12-04

セルビア・ベオグラード発、バルカン音楽の再構築を掲げるエスノ・ノイズ「Lenhart Tapes」

セルビア・ベオグラード発、“エスノ・ノイズ”を標榜するレンハルト・テイプス(Lenhart Tapes)の2ndアルバム『Dens』。バルカン半島の音楽の再構築を掲げ、ループするサイケデリックなリズムとエスノ・フォークな女性ヴォーカルが強い残り香を残す作品だ。

  • 2023-11-24
  • 2023-11-28

バルカン音楽の鬼才ゴラン・ブレゴヴィッチ、故郷サラエボの多様性に捧げる最新作『世界の臍』

新型コロナによって世界中の音楽家がツアーの中止を余儀なくされた数年間の膨大な時間は、旧ユーゴスラビアでもっとも著名な音楽家の一人であるゴラン・ブレゴヴィッチ(Goran Bregović)にとってもまた、新たな創作活動に勤しむ貴重な機会となったようだ。そうして生み出された彼の新作『The Belly Button of the World』は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教それぞれを信仰する人々をテーマとした3つの作品を含む壮大な叙事詩となった。

  • 2023-07-05
  • 2023-07-04

深い精神性で紡がれる独創的なソロピアノ。セルビア出身ボヤン・ズルフィカルパシチ『As Is』

セルビアを代表するピアニスト/作曲家Bojan Zことボヤン・ズルフィカルパシチ(Bojan Zulfikarpasic)によるソロ・ピアノでの新作『As Is』は、流れるような美しいピアノの技巧とバルカン半島の伝統音楽の影響を受けた独創的な演奏が楽しめる素晴らしいアルバムだ。

  • 2023-03-26
  • 2023-03-26

終わらない宴の夜に力強く響くバルカン・ブラス。Bubamara Brass Band 新譜『Bubambarbija』

ロシア・モスクワで結成されたブラスバンド、ブバマラ・ブラスバンド(Bubamara Brass Band)の新作『Bubambarbija』がリリースされた。今作も大地に響くヘリコン(スーザフォンの原型となった楽器)やチューバの低音から、アルコールの匂いのするトランペットやサックスまで、本能を直撃する迫力ある最高のバルカン・ブラスが楽しめる。

  • 2023-03-24
  • 2023-03-22

カナダ在住シリア人音楽家たちの楽団タラフ・シリアーナ、荒廃した祖国への想いを込め奏でる音楽

東欧や中東にルーツを持つカナダ在住の4人の音楽家が集い、ルーマニアやシリアの音楽に影響された演奏をするタラフ・シリアーナのデビュー作『Taraf Syriana』。アラビア音階に調律され微分音も特徴的なカーヌーンや、アラブの打楽器ダラブッカで中東音楽を特徴づけつつ、アコーディオンやヴァイオリン、チェロはロマ音楽を表現し、なんとも言えない無国籍感が漂う面白い音楽だ。

  • 2023-01-25
  • 2023-01-25

ディアスポラの切なる想いと願いを歌うBlack Ox Orkestar 再結成!15年ぶりの新譜リリース

ユダヤ系のディアスポラである4人のメンバーで構成されたカナダのバンド、ブラック・オックス・オーケスター(Black Ox Orkestar)が実に15年ぶりとなる新作『Everything Returns』をリリースした。バンドは2000年にモントリオールで結成され、2006年までに2枚のアルバムをリリースしていたが同年に解散。今作は2021年に再結成されてから最初の作品となる。

  • 2022-12-15
  • 2022-12-15

カンザスシティのトロンボーン奏者トレヴァー・ターラ、無国籍感も印象的な魅惑のJazz

米国カンザスシティ出身のトロンボーン奏者トレヴァー・ターラ(Trevor Turla)のデビューEP『And We Continue』が面白い。ブルース、ジャズ、ファンク、カントリー・ミュージック、そしてバルカン音楽など幅広い影響が伺える音楽性で、3管フロント含む大所帯での演奏はジャムバンド的な雰囲気もあり楽しい。

  • 2022-06-19
  • 2022-06-19

境界なき多ジャンルの混淆。驚異のマルチ奏者ストラショ・テメルコフスキー

マケドニアにルーツを持ち、独学でベースやヴィオラ、マンドリン、パーカッション、ヒューマンビートボックスなどをマスターしたフランスの音楽家ストラショ・テメルコフスキー(Stracho Temelkovski)のデビュー作『The Sound Braka』。40歳を越えてのデビューアルバムは、今まで広く明らかにされていなかったその卓越した才能を世界に知らしめる驚異的なアルバムだ。

  • 2022-05-19
  • 2022-05-17

エネルギッシュな祝祭感溢れるバルカンブラスバンド、Dobranotch新譜

ロシア・サンクトペテルブルク出身者を中心に1998年にフランスで結成されたバンド、ドブラノッチ(Dobranotch)が新譜『Zay Freylekh!』をリリースした。イディッシュ語のラビの言葉に始まり、その後はエミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラなどに通じるエネルギッシュなクレズマー〜バルカン音楽をノンストップで展開。

  • 2022-02-01
  • 2022-01-29

ボスニア伝統音楽セヴダの魂をポップに表現するバンド、Divanhana新譜『Zavrzlama』

東欧ボスニアの5人組バンド、Divanhanaの6枚目のアルバム『Zavrzlama』がリリースされた。紅一点のヴォーカルを中心とするバルカン・サウンドは旧ユーゴスラビア地域の複雑な歴史や、幾千もの愛と憎しみ、葛藤や赦しといった人間の営みを象徴するように絡み合い、酔狂する。

  • 2021-09-21
  • 2021-09-20

炎のバルカンブラス再び。ファンファーレ・チョカルリア、25周年の新譜!

ジプシー・ブラス(チョチェク)の世界的ブームを牽引してきたルーマニアのバンド、ファンファーレ・チョカルリア(Fanfare Ciocărlia)は結成25周年を迎えたようだ。新譜『It Wasn't Hard to Love You』でも高速ブラスの快感は健在。血湧き肉躍る飾らない音楽の原初的興奮に満ちている。

  • 2021-08-03
  • 2021-08-03

イタリアの実力派歌手とフランスの好奇心旺盛なバンドが繰り広げる一大音楽絵巻

イタリアの歌手マリア・マツォッタ(Maria Mazzotta)と、2004年結成のフランスのバンド、プルチネッラ(Pulcinella)が地中海周辺音楽とロック、ジャズをディープに融合させた共演作『Grifone』をリリースした。国際的に活躍する稀有な音楽性を持った彼らならではの、荘厳な景色を見せる傑作と言って良い作品だ。