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クラシック

  • 2023-10-24
  • 2023-10-23

シリア出身クラリネット奏者キナン・アズメとNYの革新的弦楽四重奏団の共演作

シリア出身のクラリネット奏者/作曲家キナン・アズメ(Kinan Azmeh)と、米国の弦楽四重奏団ブルックリン・ライダー(Brooklyn Rider)の共演作『Starlighter』は、クラシックやジャズの分野で革新的な活躍を続ける両者の長年のコラボレーションを記念するクラリネット五重奏の作品だ。

  • 2023-10-06
  • 2023-10-06

フランスの若き天才ギタリスト、ティボー・ガルシアがバリオスに捧げる最高のギター音楽

フランスの若き天才ギタリスト、ティボー・ガルシア(Thibaut Garcia)の新譜『El Bohemio』は、南米パラグアイの作曲家/ギタリストのアグスティン・バリオス=マンゴレ(Agustín Barrios Mangoré, 1885 - 1944)曲集。「大聖堂」「森に夢みる」「最後のトレモロ」「フリア・フロリダ」といったバリオスの名曲を、まるでギターが歌うかのような繊細で豊かな表現力で聴かせてくれるアルバムだ。

  • 2023-08-22
  • 2023-08-22

ジャズ/プログレのエイタン、クラシックのナタリー。コロナ禍でNYのピアニスト男女が急接近

パンデミックが最高潮に達した頃、ともにニューヨーク・マンハッタンに住む二人のピアニスト、エイタン・ケネル(Eitan Kenner)とナタリー・テネンバウム(Natalie Tenenbaum)はInstagramを通じてお互いの活動を知り、2020年8月に交際を開始した。ジャズ/プログレ畑のエイタンと、クラシック畑のナタリーだったが、二人はすぐにイスラエル・テルアビブの同じ高校の出身だということに気づき、それだけでなく音楽や黒人教会への同じ情熱を持っていることを知った。

  • 2023-07-15
  • 2023-07-14

イスタンブール発、ケマンチェとピアノの美しい姉弟デュオ Yarkın Duo

ケマンチェ奏者のナーメ・ヤルキン(Nağme Yarkın)と、ピアニストのバトゥライ・ヤルキン(Baturay Yarkin)の姉弟によるトルコのデュオ、ヤルキン・デュオ(Yarkin Duo)による『One』(2017年)という素敵なアルバムを聴いた。Apple Musicではこのアルバムのジャンルは「オズギュン」(Özgün)とされている。

  • 2023-06-11
  • 2023-06-11

フランスの革新的ミュージシャンのデュオ、IKIRU が選んだ“エリック・サティ再訪の旅”

黒澤明の『生きる』に触発されたユニット名をもつフランスのサックスとピアノのデュオ、IKIRU。『生きる』の主人公と同じように健康上の問題を抱えるサックス奏者のファブリス・トゥイヨン(Fabrice Theuillon)が新作で選んだ題材は、それまでの音楽の常識を覆し、現代的な音楽の礎を築いたエリック・サティ(Éric Satie, 1866 - 1925)だ。

  • 2023-06-01
  • 2023-05-29

フィンランドの奇才イーロ・ランタラ、ベルリン・フィルとの共演でヴェネツィアの音楽と芸術を描く

ジャズとクラシックに跨って活躍し、他の追随を許さない圧倒的な超絶技巧とユーモアのセンスで知られるフィンランドの奇才ピアニスト/作曲家イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)。ソロピアノ作『Potsdam』から1年ぶりのリリースとなる2023年新譜『Veneziana』は、多くの芸術家たちが憧憬した水の都ヴェネツィアをテーマに、かの地に生きた作曲家たちへの敬意を表し新たに書かれた楽曲群を、ベルリン・フィルハーモニーの名手たちを従えて演奏した実況録音盤だ。

  • 2023-05-05
  • 2023-04-28

スペインの天才女性ギタリスト、アナベル・モンテシノスによる初の中南米曲集!『Alma Llanera』

スペインを代表するクラシック・ギタリスト、アナベル・モンテシノス(Anabel Montesinos)の2023年新譜『Alma Llanera』は至極の中南米ギター曲集だ。パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、メキシコといったラテンアメリカの作曲家たちの作品を繊細に、情熱的に爪弾く。

  • 2023-04-11
  • 2023-04-09

バルセロナの才能と創造性を結集する斬新なラグタイム楽団、Barcelona Art Orchestra

クラリネット/テナーサックス奏者のLluc Casares、ドラマーのJoan Vidal、ピアニストのNéstor Giménez、そして同じくピアニストのLluís Vidalというスペインを代表する4人の作曲家が中心となって始めたオーケストラ・プロジェクトであるバルセロナ・アート・オーケストラ(Barcelona Art Orchestra)。彼らが「ラグタイム」をキーワードに、演劇や詩、ダンスなど幅広い芸術をジャズの観点から探求するファースト・アルバムが『Ragtime Stories』だ。

  • 2023-03-31
  • 2023-03-31

最後のイディッシュ・タンゴ──想像を絶する暴力の史実を後世に伝えるための音楽

カナダのパヤドラ・タンゴ・アンサンブル(Payadora Tango Ensemble) の新譜『Silent Tears: The Last Yiddish Tango』は、ナチス占領下のポーランドでホロコーストを生き延びた人々の記憶と詩で辿る想像を絶する深い悲しみの物語を、ヴァイオリンやピアノ、バンドネオンを中心としたタンゴで歌う傑作だ。

  • 2023-03-10
  • 2023-03-03

ブラジルの名ピアニストによるナザレー曲集。ゲスト歌手も魅力的な『Nazareth Revisitado』

ブラジルを代表するピアニスト、ジョアン・カルロス・アシス・ブラジル(João Carlos Assis Brasil)が、ショーロの生みの親のひとりである独学のピアニスト/作曲家エルネスト・ナザレー(Ernesto Nazareth, 1863 - 1934)が遺した数々の名曲を卓越したピアノ演奏でカヴァーした作品集『Nazareth Revisitado』。適度な即興を交えた思慮深さを感じさせるピアノがどこまでも美しく、まさにブラジル音楽やショーロ・ピアノの名盤と呼べる作品だ。

  • 2023-03-05
  • 2023-06-14

アイスランドの新星SSWレイヴェイ、“古巣”アイスランド交響楽団との共演ライヴ作品をリリース

アイスランドの新星シンガーソングライター/ギタリスト/チェリストのレイヴェイ(Laufey)の新作『A Night At The Symphony』がリリースされた。これは2022年10月に彼女の故郷レイキャビクのコンサートホールで行われた、かつて彼女がチェロのソリストとして演奏していたアイスランド交響楽団と再共演したコンサートの模様を収めたもの。

  • 2023-02-23
  • 2024-09-21

サン・アンドレウの花形ベーシスト/歌手マガリ・ダッチラ、圧倒的な個性と魅力を放つ大傑作新譜

アンドレア・モティス(Andrea Motis)やリタ・パイエス(Rita Payés)といった優れた若手ジャズ・ミュージシャンを輩出したことで知られるサン・アンドレウ・ジャズバンド出身のベーシスト/歌手マガリ・ダッチラ(Magalí Datzira)がサン・アンドレウ卒業後の初のフルレンス・アルバムとなる『Des de la cuina』をリリースした。