- 2024-01-05
- 2024-01-04
パーティーミュージック復活の狼煙。英国産トロピカルハウス、Sigala『Every Cloud,Silver Linings』
発表自体は昨年の3月ながらも延期に延期を重ね、ようやく昨年末にフィジカル化されたSigala(シガーラ)の実に5年ぶりの新作『Every Cloud,Silver Linings』。まさに楽しむための音楽ともいうべきこの作品を、このタイミングで紹介していきたい。
発表自体は昨年の3月ながらも延期に延期を重ね、ようやく昨年末にフィジカル化されたSigala(シガーラ)の実に5年ぶりの新作『Every Cloud,Silver Linings』。まさに楽しむための音楽ともいうべきこの作品を、このタイミングで紹介していきたい。
Música Terra(ムジカテーハ)ライターDJ mitsuが選ぶ2023年のベストアルバム。 基本、当サイトで紹介してきたもの中心ではありますが、取り上げきれなかった作品もここではPick Up。「何を落としたらいいのか悩む」大豊作の昨年に対し、「何を入れるか悩んだ」今年。なかなかコレ!というものがなかった年でもありましたが、ここに挙げたのは間違いなく「いい音楽」。 今年1年お世話になった作品を振り返っていきましょう。
共同プロデューサーを務めたバラ・デゼージョ(Bala Desejo)のデビュー作『SIM SIM SIM』がラテングラミー賞を射止めるなど、ここ数年のうちにブラジルを代表する音楽家/プロデューサーとなったアナ・フランゴ・エレトリコ(Ana Frango Elétrico)の4年ぶり3rdアルバム『Me Chama de Gato que Eu Sou Sua』。タイトルは“猫と呼んで、私はあなたのもの”という意味で、ジャケットには2匹のトラが描かれている。
この夏、二人の天才が来日する。それもBlue NoteやBillboardといった格式高いジャズ箱ではなく、フェスへの出演である。一人は本サイトでも取り上げたことのある「神童」ジェイコブ・コリアー(Jacob Collier) 。そしてもう一人が、そのMVも含めすべてにおいて独特なクリエイティビティを見せつけながらも、質の高さからそれすらもスタンダードに昇華されてしまう「奇才」と呼ぶべきマルチアーティスト、ルイス・コール(Louis Cole)だ。2022年のベストアルバムに入れそびれてしまった最新作『Quality Over Opinion』を今回は来日を記念してご紹介したい。
Orbitalの最新作『Optical Delusion』。UKテクノ四天王(Underworld,Chemical Brothers,Prodigy,Orbital)の一角である大ベテランが約5年ぶりに放つ本作は、まさに作品とも呼べるOrbitalらしいメッセージ性の強いアルバムに仕上がった。
R&Bの00年代回帰が止まらない。前回記事でも取り上げたジョン・レジェンド(John Legend)に続き、UK発「King of 2STEP」ことクレイグ・デイヴィッド(Craig David)の新作が発表されたからだ。デビューから22年、そして2022年に発表という事で題された本作は、デビュー当時の洗練されたダンスミュージックがR&Bのフォーマットで見事に昇華された渾身の一枚と言っていい。
作曲とヴォーカルを担うロレダナ・グリマウド(Loredana Grimaudo)とDJ&プロデューサーのロベルト・コスタ(Roberto Costa)率いるイタリア・シチリア島発のスウィングロワーズ(Swingrowers)の2021年末リリースの新譜『Hybrid』は、1920年代のスウィングジャズと近年のEDMの融合であるエレクトロ・スウィングのシーンの中でもとりわけクオリティの高い作品だ。
イタリア・ナポリのディスコファンクユニット、ニュー・ジェネア(Nu Genea)の4年ぶり新譜『Bar Mediterraneo』。シンセやベース、ギターのカッティングが効いたディスコ・ファンクを基幹に、南イタリアやアフリカ、中東、南ヨーロッパのさまざまな民族音楽が組み合わさり誕生したサウンドは懐かしさもあり、何よりも心を躍らせる。
フランス・パリの6人組シンセポップ・バンド、ランペラトリス(L'Impératrice)の2ndアルバム『Tako Tsubo』は、アシッドジャズやファンク、ハウスの影響を受けた軽めのエレクトリック・バンドのサウンドに、フレンチポップの流れを汲む女性ヴォーカルが溶け込んだ極上の作品だ。
agraph名義の作品は「プライベートな音楽」「作品ごとに自分自身をさらけ出していっている」というように、作品を追うごとにその音楽はより深く、よりパーソナルに深化し続けている。それが現段階での最新作、2016年発表の『the shader』である。前2作にあったクラブサウンドの要素は影を潜め、音を必要最低限にそぎ落とした無駄のないサウンドは、聴くものの心の内に入り込み、決して離そうとはしない。
イスラエルのプロデューサー/作曲家/鍵盤奏者ホッド・モショノヴ(Hod Moshonov)の別名ユニット、BEMETは相当にクレイジーだ。EDM、エレクトロポップ、バイレファンキ、レゲトン、インド音楽、アラビア音楽、ドラムンベース、ジャズ、ロックなどの影響がごちゃ混ぜになったジャンル特定不能なサウンドは聴く者を瞬く間に未知の世界に引き摺り込む。
カナダ在住のフィリピン系女性5人組、Pantayoのサウンドを特徴付ける楽器クリンタン(kulintang)はフィリピン南部のイスラム教徒たちの民族楽器で、インドネシアのガムランのような西洋音楽にはない調律が施された旋律打楽器である。その演奏をEDMやヒップホップ、R&B、ポップと結びつけ、これまでに聴いたこともないような音楽を創り出してしまった。
セルジオ・メンデスの2019年の新作『In the Key of Joy』は、やはり2006年以降ずっと踏襲し続けている『Timeless』フォーマットに則った作品だった。
Swingrowersの『Outsidein』。彼らの特長であるキャッチーなメロディーが、ジプシージャズ(マヌーシュスウィング)や1920〜1930年代に流行したスウィングジャズに影響された絶妙なエレクトロサウンドにとてもよく馴染んでいる。