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フランス

  • 2022-09-14
  • 2022-09-11

ロンドンのJazzシーンからも注目される、仏ストラスブール発の新鋭ユニット Emile Londonien

フランス北東部の街ストラスブールを拠点に活動するジャズユニット、エミール・ロンドニアン(Emile Londonien)の新作『Jazz Contenders』。2021年にデビューし、ロンドンのニュージャズのシーンからも注目される彼らの洗練されたグルーヴィーなサウンドが楽しめる好盤だ。

  • 2022-08-10
  • 2022-08-07

仏技巧派ベース奏者エルヴィン・ビロニアン、現代的なカリビアン・ジャズの好盤

フランスを代表する技巧派ベーシスト、エルヴィン・ビロニアン(Elvin Bironien)の2022年新譜『Lueurs』は、マルティニーク出身の鍵盤奏者グレゴリー・プリヴァ、ドラマーのティロ・ベルトロ、そしてキューバからはサックスのリカルド・イスキエルドを迎え、適度なリラックスの中でほのかにカリブ海の風が香る即興の妙技を聞かせてくれる爽快な作品だ。

  • 2022-07-20
  • 2022-07-16

アフリカやインド洋の島々の音楽に強くインスパイアされたフランスの3人組、Soadan

フランスの3人のマルチ器楽奏者/シンガーソングライターで構成されるバンド、Soadanの新譜 『Pieds Nus』。西アフリカ、マダガスカル、モーリシャス、レユニオン島といった地の音楽文化に強く影響を受けた作品で、フランス語で歌われる全10曲は様々な音楽的要素が混在した結果、現代的な響きを伴って心地よく耳に届く。

  • 2022-07-19
  • 2022-07-19

仏アコーディオン奏者ティモシー・ル・ネ、パンデミック下で世界中の音楽家を巻き込んだ傑作

フランスのアコーディオン奏者/作曲家、ティモシー・ル・ネ(Timothée Le Net)の『Ce Sont Nos Parenthèses』は、総勢37名におよぶアーティストたちの比類なき芸術活動の素晴らしい結果だ。西洋の古典的な音楽、ジャズ、東はトルコなどの中東音楽を経て果てはインドの音楽まで、興味深く、非常にクオリティの高い作品に仕上がっている。

  • 2022-06-28
  • 2024-09-23

微分音トランペッターとアフリカを代表する歌手による“シバの女王とソロモン王”の雄大な物語

レバノン生まれのトランペット奏者イブラヒム・マアルーフ(Ibrahim Maalouf)と、ベナン出身の歌手アンジェリーク・キジョー(Angelique Kidjo)は、ともに現在のワールドミュージックシーンのカリスマだ。現在フランス・パリを活動の拠点とする二人が、初めてのデュオアルバムとなる『Queen of Sheba』をリリースした。

  • 2022-06-23
  • 2022-06-19

仏トランペット奏者アントワーヌ・ベルジュー、浮遊感のある音空間が心地よいアヴァン・ジャズ

フランスの気鋭トランペッター、アントワーヌ・ベルジュー(Antoine Berjeaut)が自身の新譜『Chromesthesia』をリリースした。各プレイヤーもアンサンブルも複雑なことをやっていながら、アルバム全体の温度感は低め。有機的なリズムなのに、どこか無機質的な印象も受ける。この不思議な感覚もフランスの前衛ジャズらしい。

  • 2022-06-19
  • 2022-06-19

境界なき多ジャンルの混淆。驚異のマルチ奏者ストラショ・テメルコフスキー

マケドニアにルーツを持ち、独学でベースやヴィオラ、マンドリン、パーカッション、ヒューマンビートボックスなどをマスターしたフランスの音楽家ストラショ・テメルコフスキー(Stracho Temelkovski)のデビュー作『The Sound Braka』。40歳を越えてのデビューアルバムは、今まで広く明らかにされていなかったその卓越した才能を世界に知らしめる驚異的なアルバムだ。

  • 2022-06-03
  • 2022-05-31

ヨーロピアン・ピアノトリオの真髄!美しいアイディアに満ちたエンリコ・ピエラヌンツィ新作

70歳を越えた今もなお美しい新曲を書き続け、膨大なディスコグラフィをすごい勢いで拡張し続けるヨーロッパ随一の巨匠ピアニスト/作曲家エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)のピアノトリオによる新譜『Something Tomorrow』。美しく抒情的な楽曲群、その一方で鋭くグルーヴする演奏も聴かせるなどピエラヌンツィの音楽の真髄を捉えた作品になっている。

  • 2022-06-01
  • 2022-05-31

知的な遊び心溢れるピアノと声のデュオ。ダヴィッド・ヘルボック&カミーユ・ベルトー

オーストリア生まれのピアニスト、ダヴィッド・ヘルボックと、フランス生まれYouTube育ち(?)のジャズ・ヴォーカリスト、カミーユ・ベルトーのデュオアルバム『Playground』。一見するとピアノと女性ヴォーカルというよくあるデュオのフォーマットだが、そこはユニークな個性と経歴を持つこの二人だからこそ成し得た、非常に特色のある作品に仕上がっている。

  • 2022-05-25
  • 2022-05-23

グアドループ出身の女性ピアノ奏者クレリア・アブラハム、確かな技巧でルーツに迫るデビュー作

兄妹バンド、アブラハム・レユニオン(Abraham Réunion)でピアノやコーラスを担当していたグアドループ出身のクレリア・アブラハム(Clélya Abraham)がソロデビュー作『La source』をリリースした。明るい音色と確かなテクニックのピアノのほか、数曲でヴォイスも聴かせる。

  • 2022-05-19
  • 2022-05-17

エネルギッシュな祝祭感溢れるバルカンブラスバンド、Dobranotch新譜

ロシア・サンクトペテルブルク出身者を中心に1998年にフランスで結成されたバンド、ドブラノッチ(Dobranotch)が新譜『Zay Freylekh!』をリリースした。イディッシュ語のラビの言葉に始まり、その後はエミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラなどに通じるエネルギッシュなクレズマー〜バルカン音楽をノンストップで展開。

  • 2022-05-13
  • 2022-05-12

マルティニークの気鋭ピアノ奏者マハー・ボーロワ、植民地主義への抵抗を示す傑作『Insula』

マルティニークのピアニスト/作曲家、マハー・ボーロワ(Maher Beauroy)の2ndアルバム『Insula』は、アフロ・カリビアン・ジャズのひとつの記念碑となりそうな重要作だ。単に音楽的に優れているだけではなく、作品の中心に据えられたテーマにも揺るぎない信念があり、総合的に優れた芸術作品となっている。

  • 2022-05-08
  • 2022-05-08

カリブ×アメリカーナの才女レイラ・マッカラ、チェロもヴォーカルも深く美しい新譜

ハイチにルーツを持つ米国のSSW/マルチ弦楽器奏者のレイラ・マッカラ(Leyla McCalla)の新譜『Breaking the Thermometer』がリリースされた。ハイチ・クレオール語、フランス語、英語で歌われ、ハイチの伝統音楽やアメリカのジャズやフォークの影響がうかがえる、優雅さと素朴さを併せ持った独特の魅力を醸す。