- 2020-06-09
- 2023-10-23
耽美なピアノに酔う。イスラエル出身のベテランピアニスト、シャウル・エシェット
イスラエル出身のピアニスト/作曲家/音楽プロデューサー、シャウル・エシェット(Shaul Eshet)がNYブルックリンで録音した『Love and Fear』(2020年)は、数々の著名ミュージシャンとステージや録音を共にしてきたこの知られざるピアニストの初リーダー作だ。
イスラエル出身のピアニスト/作曲家/音楽プロデューサー、シャウル・エシェット(Shaul Eshet)がNYブルックリンで録音した『Love and Fear』(2020年)は、数々の著名ミュージシャンとステージや録音を共にしてきたこの知られざるピアニストの初リーダー作だ。
斬新で洗練された音楽性、圧倒的なテクニックで話題のイスラエルのバンド、Pinhas & Sons。バンドを率いるリーダー、オフェル・ピンハスに経歴やバンドの成り立ち、そして今後の活動について聞いてみた。
イスラエルのキーボード奏者、オフェル・ピンハス(Ofer Pinhas)率いるピンハス&サンズ(Pinhas & Sons, ヘブライ語:פנחס ובניו)が凄い。男女ツインヴォーカルが特徴的で、ジャズやプログレ、クラシック、クレズマー、バルカン、ラテン、ブラジルなど幅広いジャンルに影響を受けた独創的かつテクニカルな音楽を展開する驚愕のミクスチャーバンドだ。
イスラエル・ナザレ出身のギタリスト、ミシェル・サフラウィ(Michel Sajrawy)はエレクトリック・ギターという世界的に最も人気のある楽器のひとつで、世界中を見回しても同様の演奏をするギタリストを探すことが困難なほど独自の演奏表現を見せる音楽家だ。
イスラエル系メキシコ人のギタリスト、イラン・バール=ラヴィ(iLan Bar-Lavi)がイスラエルのピアニスト、オムリ・モール(Omri Mor)を迎え2019年末に行ったセッションをEP『Duet』としてリリースしている。楽曲は全てイラン・バール・ラヴィの作曲で、2016年の名盤『Unprofessional』に収録されていた曲も。
10代の頃から“神童”と持て囃され注目されてきたイスラエルのジャズギタリスト、ニツァン・バール(Nitzan Bar)の『The Scratch』は現代的な感覚に溢れたもっと注目されるべきジャズギター作品だと思う。
パレスチナ人ジャズピアニスト 、ファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)のデビュー作。耳に新鮮に響くアラビックな旋律とヨーロッパジャズ的な叙情、そして卓越したピアノの演奏技術と相まって、個性的かつ美しいジャズを聴かせてくれる唯一無二の存在。右手が繰り出すトリルは軽快だが、心に訴えかけるメッセージを載せる。
イスラエル出身のトランペッター、アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)のECMレーベルからの最新作『Big Vicious』は、静謐な物語を封じ込めた前作のヨナタン・アヴィシャイ(Yonathan Avishai)とのデュオ『Playing the Room』(2019年)からは打って変わり、5人編成のバンドでのロックやプログレ、クラシック、さらには現代的なビートミュージックも飲み込んだおそるべき作品だ。
現在のイスラエルジャズ・ブームの先駆者、オメル・アヴィタル(Omer Avital)の新譜『Qantar: New York Paradox』がリリースされた。今作は2018年にアルバム『Qantar』でお披露目されたレギュラーグループ、カンター(Qantar)での第二弾となっており、前作から引き続きNYで活躍する若手イスラエル人ジャズ奏者たちを従え熱を帯びた即興演奏を繰り広げる。
創造力に溢れるイスラエルの女性ジャズピアニスト、ヌファル・フェイ(Nuphar Fey)の2020年新譜『Serenity Island』が素晴らしい。イスラエルの音楽文化もスペインのフラメンコも、西洋クラシック音楽も、南米のタンゴも、彼女の類稀な才能の礎となりこの世界に羽ばたくピアニストの最高傑作を生み出した。
パレスチナ出身のファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)という凄いピアニストがいる。彼は1984年にパレスチナ北部のアッパーガリラヤ(Upper Galilee)生まれ。アラビア音楽と東洋のリズムに影響された独特の感性で、近年ヨーロッパや中東でのジャズフェスティバルでも活躍する若い音楽家だ。
イスラエル出身のサックス奏者、オデッド・ツール(Oded Tzur)が名門ジャズレーベルECMから『Here Be Dragons』をリリースした。インド古典音楽の旋法に多大な影響を受けた独自のスタイルを築き上げた鬼才の音楽は、どこか東洋的で神秘的。
イスラエルの革新的なピアノトリオ、シャローシュ(Shalosh)と、同国を代表するジューイッシュ・ジャズサックス奏者ダニエル・ザミール(Daniel Zamir)が最新のコラボ動画をYouTubeで公開している。
伝統と革新をハイレベルに混合し独自の進化を続けるイスラエルジャズシーンの中でも、ここ数年注目の度合いを増すピアノトリオ、Shalosh。ロックからの影響が色濃く反映されたジャズを奏でる彼らの2019年作『Onwards and Upwards』は、バッド・プラスやエスビョルン・スヴェンソン・トリオらの革新的なジャズのDNAを受け継ぎつつ、独自の世界観を築くことに成功し特に若い世代から大きな支持を集めている。