- 2021-05-06
- 2021-10-01
トルコの注目のピアニスト、チャグリ・セルテル 初のソロピアノで魅せた内なる宇宙
トルコの現代ジャズを代表するピアニスト/作曲家のチャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)新譜『Kuytu』はピアノの機構音も生々しく収録したアンビエントなソロピアノ。エレクトロ・ジャズバンド Sonic Boom での活動や、自身のエレクトロ・ジャズ路線のアルバムの制作も並行して進めている彼が魅せるアンビエントな世界観が心地いい、わずか16分間の音楽紀行だ。
トルコの現代ジャズを代表するピアニスト/作曲家のチャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)新譜『Kuytu』はピアノの機構音も生々しく収録したアンビエントなソロピアノ。エレクトロ・ジャズバンド Sonic Boom での活動や、自身のエレクトロ・ジャズ路線のアルバムの制作も並行して進めている彼が魅せるアンビエントな世界観が心地いい、わずか16分間の音楽紀行だ。
ブラジル系アメリカ人の歌手/作曲家/マルチ奏者のクラリス・アサド(Clarice Assad)の新譜『Archetypes』が、美しさと狂気に満ちた(もちろん褒めてる)素晴らしい作品だったので紹介したい。
ドイツのヴァイオリン/フィドル奏者/作曲家フロリアン・ウィライトナー(Florian Willeitner)のデビュー作『First Strings on Mars』が、名門ACTレーベルからリリースされた。同じくヴァイオリン奏者のイグマー・ジェナーと、ダブルベース奏者ゲオルク・ブラインシュミットとのトリオで、ジャズ、クラシック、スウィング、カントリーなどを横断する表現力豊かな珠玉のアンサンブル作品だ。
アルゼンチンのマルチ奏者/作曲家/プロデューサーのネストル・ディアス(Néstor Díaz)と、歌手/女優/作曲家のルス・ヤシアンシ(Luz Yacianci)による共作アルバム『India, Sinfonía Circular Aborígen』は、オーガニックで瞑想的なサウンドがとても美しい良作だ。
スウェーデンのトロンボーン奏者/作曲家、カリン・ハマー(Karin Hammar)の2020年新譜『Strings Attached』は、自身のカルテットを基本編成としつつ、数曲でゲストにクロマチック・ハーモニカ奏者のオリヴィエ・ケル・オゥリオ(Olivier Ker Ourio)と弦楽四重奏が参加。クラシカルな雰囲気が漂う落ち着いた良盤だ。
ギリシャのピアニスト/作曲家、タニア・ジャンノウリがトランペット奏者アンドレアス・ポリツォゴプロスとウード奏者キリアコス・タパキスという変則ピアノトリオで制作した2020年作『In Fading Light』は、ジャズとクラシックの境界線に静かに香る地中海の空気のような感覚をもった作品だ。
1989年のベルリンの壁崩壊は、バルカン半島南西部の当時社会主義国家だったアルバニアにも経済危機と貧困、そして激しい紛争をもたらした。紛争は首都ティラナの音楽院でチェロを学んでいた一人の少年「レディ・アサ(Redi Hasa)」も無縁ではいられなかった。
ティグラン・ハマシアンの作品にヴォーカリストとして参加していることでも知られる作曲家/ピアニスト/シンガーのアレニ・アグバビアン(Areni Agbabian)のECMデビュー作『Bloom』。共作者としてドラマー/パーカッショニストのニコラス・ストッカー(Nicolas Stocker)がクレジットされている。
アラ・マリキアン(Ara Malikian)はレバノンの首都ベイルート生まれのアルメニア系。現在はスペインを活動の拠点にしている異色のヴァイオリニスト。ボサボサの髪、伸ばしっぱなしの髭。ステージでは舞い踊りながら派手なパフォーマンス。奇想のヴァイオリニスト新作の紹介。
スペイン・バルセロナの個性派ピアニスト/作曲家のクララ・ペーヤ(Clara Peya)の新譜『Estat de larva』はソロピアノによる内省的な作品だが、ピアノの鍵盤を弾いて出る音のみならず、ペダルの音や周辺の環境音(通常は“ノイズ”とされる音の数々…)も克明に記録されたユニークな録音手法が取られている。
2000年以降、30枚以上のアルバムの録音に参加してきたスペイン・バルセロナのヴァイオリスト、コロマ・ベルトラン(Coloma Bertran)がその長いキャリアの中で初となるソロアルバムをリリースした。本作では彼女が一人でヴァイオリン、ヴィオラ、オクターヴ・ヴァイオリンを様々な奏法を駆使し多重録音し、曲によってはゲストシンガーを迎えるという構成をとっている。
2016年にデビューしたドイツのバンド、デア・ヴァイゼ・パンダ(Der Weise Panda)の2020年新譜はセルフタイトル。イスラエル出身のチェリストが新規加入、さらに前作からピアニストが代わりより詩的に深化したサウンドはヨーロッパ次世代ジャズの新たな道標の予感。
これは2020年の中でも最もセンセーショナルな出来事のひとつだろう。チベット仏教の指導者、ダライ・ラマ14世(Dalai Lama)の85歳の誕生日にあたる7月6日、彼のデビューアルバム『Inner World』がリリースされた。
ポーランド出身の人気ピアニスト/作曲家ハニャ・ラニ(Hania Rani)。彼女の新譜『Home』では、これまでのポストクラシカルなピアノとアンビエントな音響効果に加え、初めて自身のヴォーカルをフィーチュアした曲が数曲収録されており新たな魅力を見せた。