- 2024-04-30
- 2024-04-28
優しい肌感の極上シンセポップ、クリチバの3人組Tuyo新譜。アルトゥール・ヴェロカイも参加
2016年にブラジル・パラナ州クリチバで結成された未来派フォーク・ポップバンド、トゥイオ(Tuyo)が3枚目のアルバム『Paisagem』をリリースした。ジョカ(JOCA)、アルトゥール・ヴェロカイ(Arthur Verocai)やルエジ・ルナ(Luedji Luna)のゲスト参加も特筆すべき、極上のサウンドを楽しめるアルバム。
2016年にブラジル・パラナ州クリチバで結成された未来派フォーク・ポップバンド、トゥイオ(Tuyo)が3枚目のアルバム『Paisagem』をリリースした。ジョカ(JOCA)、アルトゥール・ヴェロカイ(Arthur Verocai)やルエジ・ルナ(Luedji Luna)のゲスト参加も特筆すべき、極上のサウンドを楽しめるアルバム。
イスラエルを代表するSSWであるイダン・ライヒェル(Idan Raichel)が、Idan Raichel Project 名義の新作『מגדל של אור』をリリースした。タイトルは光の塔(Tower of Light)と訳される。イダン・ライヒェル・プロジェクトとしては2013年の『Quarter to Six』以来、実に10年以上ぶりのアルバムだ。音楽性の根幹の部分はこれまでと変わらず、特定のジャンルに縛られずに様々な音楽文化を融合し、卓越したメロディーメイカーとしてのセンスで至上のポピュラー音楽に仕上げたものとなっている。
この奇跡的なデュオが、ここまで長く作品を発表し続けてくれるとは思っていなかった。ミシェル・カミロ(Michel Camilo)とトマティート(Tomatito)、ラテンやブラジル、ジャズの数多の名曲たちを超絶技巧のピアノとギターで聴かせてきた2人の最新作のタイトルは『Spain Forever Again』。もうずっと何とも微妙なタイトルとジャケット・アートのセンスは変わらないが、中身の音楽に関していうとやはりこの2人は特別だ。四半世紀の間、ずっと、特別なままだ。
音楽界において“異端児”というのは、最高の褒め言葉だ。このモロッコ系フランス人のトランペッター、ダウド(daoud)は間違いなくこの言葉が当てはまるミュージシャンだ。なんの間違いか『GOOD BOY』と題されてしまった彼のデビュー作は、ジャズのなかにヒップホップ、R&Bやサイケロック、エレクトロニックが渾然と混ざり合い、この人物が只者ではなさそうだということがすぐに感じ取れる。
ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)はずっとフラメンコギターのもっともリスペクトされる第一人者であり続けている。2017年の『Memoria de los Sentidos』以来、実に7年ぶりとなる新譜『Andenes del Tiempo』は巨匠の域に達したビセンテの音楽をたっぷりと堪能できる作品だ。伝統的なフラメンコも、ジャズの影響も、そしてより革新的なハーモニーを探求した楽曲もといったように多様性に富み、彼が第一線であり続ける揺るぎない理由がわかる。
ブラジル・リオデジャネイロのSSW、ベルナルド・ヂニス(Bernardo Diniz)が初のソロ名義のアルバムとなる『Saída de Casa』をリリースした。これまでにイアラ・フェレイラ(Iara Ferreira)との『Bené e Iaiá』(2015年)、ロナウド・ゴンサウヴェス(Ronaldo Gonçalves)との『O Samba Vai Durar』(2017年)とデュオ名義で作品をリリースしているが、今作はブラジルを代表する詩人パウロ・セザール・ピニェイロ(Paulo Cesar Pinheiro)との共作で10曲のオリジナルを収録。
オランダのギタリスト、レイニエル・バース(Reinier Baas)の新作『Relief Party』は、まさに奇妙な人々のためのダンス・ミュージックと呼ぶにふさわしい。音楽的サイコパスたちのエキセントリックなパーティーに、ようこそ…。類は友を呼び、アルバムには世界中から奇才たちが集う。
デビュー作『Mono Moon』の驚くべき音楽性の高さに度肝を抜かれた、イスラエルのギタリスト/作曲家YUZことウリア・ウィツタム(Uriah Witztum)の2ndアルバム『Emerald Pick』がリリースされた。前作同様に、中東や地中海周辺の伝統音楽やジャズ、プログレッシヴ・ロックなどが複雑に入り乱れた彼の音楽は今回も驚きの連続だ。
タイトルは『Cowboy Carter』。その名の通り、カントリー・アルバムである。「これはカントリー・アルバムではありません。これは”ビヨンセのアルバム”です」ビヨンセのこの発言の意図とは。そして本作で伝えたかったこととは。
新しいアラビック・ポップスターの誕生だ。中東パレスチナと南米チリをルーツに持つシンガー、エリアナ(Elyanna)が驚くべきデビューアルバム『WOLEDTO』をリリースした。2023年のコーチェラ・フェスティバルで史上初の全編アラビア語で歌い切ったアーティストとして大きな話題となり一躍メインストリームに躍り出た彼女による、アラビック・ポップの新時代の幕開けを告げる象徴的なアルバムだ。
エストニア出身のピアニスト、クリスチャン・ランダル(Kristjan Randalu)の新作『Dichterliebe』は、ロベルト・シューマン(1810 - 1856)の連作歌曲『詩人の恋』の新たな解釈であると同時に、この古典的名作をより情感豊かにスケールアップした傑作だ。
ブラジル最南端リオグランデ・ド・スル州出身のシンガーソングライター、クラリッサ・フェレイラ(Clarissa Ferreira)による初のオリジナルアルバム『LaVaca』は、素朴な美しさを湛えた素敵な音に満ちた作品だ。
ベルギーのエチオジャズバンド、コロネル・ジャファール(Kolonel Djafaar)の2ndアルバム『Getaway』がリリースされた。エチオピアに特徴的な音階(いわゆる“ヨナ抜き”、日本の演歌で用いられる音階と同一のもの)がアフロビート/ファンク/サイケロックがシームレスに融合するサウンドに乗り、どこか郷愁を感じさせる魅惑のグルーヴを生み出す。
唯一無二の音楽的パートナーシップを築いてきたデュオ、米国サンフランシスコ生まれのトロンボーン奏者ナタリー・クレスマン(Natalie Cressman)と、ブラジル・ブラジリア生まれのギタリスト/作曲家イアン・ファキーニ(Ian Faquini)の新作『Guinga』は、2人がこれまでに最も影響を受けた音楽家であるブラジルのレジェンド、ギンガ(Guinga)曲集だ。本作は単に2人がギンガの楽曲を演奏するだけのものではなく、なんとギンガ本人が15曲中5曲で参加しており、トリビュート・アルバムの範疇を超越した内容となっている。