- 2021-12-14
- 2021-12-14
スコットランドの風景と人情が伝わる、新星サックス奏者マット・カーマイケルのデビュー作
マット・カーマイケル(Matt Carmichael)は1999年生まれのサックス奏者/作曲家。音楽院のジャズコースで即興、作曲、編曲の3つの賞すべてを受賞した最初の学生という新星だ。2021年にアルバム『Where Will the River Flow』でデビューし絶賛された今大注目のアーティストだが、その作品を聴いてみて納得した。
マット・カーマイケル(Matt Carmichael)は1999年生まれのサックス奏者/作曲家。音楽院のジャズコースで即興、作曲、編曲の3つの賞すべてを受賞した最初の学生という新星だ。2021年にアルバム『Where Will the River Flow』でデビューし絶賛された今大注目のアーティストだが、その作品を聴いてみて納得した。
様々なバンドで活躍するブラジルの気鋭ジャズ・トロンボーン奏者/作編曲家ハファエル・ホーシャ(Rafael Rocha)の新譜『Rafael Rocha』は2021年の作品で聴き逃し厳禁の一枚だ。同じく前衛的なトロンボーンで人気のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)に比肩するほど聴き応えたっぷり。
2019年のデビュー作が最高のフラメンコ・アルバムのひとつと絶賛されたスペインの若手ピアニスト/作曲家、チコ・ペレス(Chico Pérez)の2作目となる新譜『Continente 27』。ピアノを主役にした彼の音楽は伝統に則りながらも確かな現代性と個性で新たなフラメンコ音楽の可能性の扉を開く。
英国ロンドンのジャズバンド、イル・コンシダード(Ill Considered)のサウンドは刺激的な音楽を求める多くの人に刺さりそうだ。新譜『Liminal Space』では、アフロビートに強く感化された生きたグルーヴが渦巻く上でサックスが自由に遊泳する。
ベーシストのアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)が2008年にイスラエル国内限定でリリースしたアルバム『Sensitive Hours』(ヘブライ語原題:Sha'ot Regishot)が2021年12月10日、デジタル・リイシューされ全世界でサブスク配信開始された。彼の初ヴォーカル作品ながら、ルーツを深く感じさせる大傑作だ。
アルゼンチンのピアニスト/作曲家、ディエゴ・スキッシ率いるディエゴ・スキッシ・キンテート(Diego Schissi Quinteto)の2021年新譜 『Te』は、(1)「Árbol」から驚きの連続だ。ジャンルは“ジャズ”か“アヴァンギャルド”か。少なくとも、彼らが分類されがちな“タンゴ”のイメージではない。
イスラエル・テルアビブで活動を続けるベテラン・ピアニスト、アリ・エレフ(Ari Erev)。2021年の新譜『Close to Home』はピアノトリオを軸に、“コーエン三兄弟”の長兄ユヴァル・コーエン(Yuval Cohen)やNYを拠点に活躍するフルート奏者ハダー・ノイバーグ(Hadar Noiberg)を迎えた温かな手触りの素敵なジャズだ。
たくさんの共鳴弦を張った特注のギター“ホエール・ギター”でインド音楽を取り入れた個性的な演奏を行うイスラエルのギタリスト、オフェル・ミズラヒ(Ofer Mizrahi)のライヴ盤『Ofer Mizrahi Trio Live Album』がサブスクでリリースされた。日系のチェロ奏者マユ・シュヴィロと、Shaloshのベース奏者ダヴィド・ミハエリとのトリオで紡がれる素晴らしく魅力的な音楽だ。
サイモン&ガーファンクルの名曲(1)「The Sound of Silence」でのあまりに美しい3分間から、名盤であることを確信した。ヴォーカル/ピアノのカロリーナ・アラバウ(Carolina Alabau)と、ヴァイオリン/ヴォーカルのエリア・バスティーダ(Elia Bastida)の初めてのデュオ盤 『Meraki』。
State Jazz Orchestra of Armenia はその名の通りアルメニアの国立ジャズオーケストラ。1938年に創立され、旧ソ連全土で公演を行い広く愛されてきた。そんな彼らの2021年の新譜が『Menq U Munq』。全曲がアルメニアの作曲家によるものであり、何世紀にもわたるアルメニアの音楽の伝統を新しい解釈で現代に蘇らせている。
フルート奏者、イタイ・クリス(Itai Kriss)の新譜 『Supermoon』は、プエルトリコ、イスラエル、キューバ、米国という多国籍バンドで作り上げたジャズ作品。宇宙や占星術にインスパイアされたということでスピリチュアルな響きも持つが、軽やかに舞うフルートやパーカッションをサウンドの中心としたラテン感覚がベースとなっており、創造的で面白い。
マイエレ・マンザンザ(Myele Manzanza)の最新フルアルバム『Crisis & Opportunity, Vol. 2 - Peaks』。今作もヒップホップやネオソウル、エレクトロ・ミュージックを経由し、ミックステープからもインスパイアされた現代感覚満載のジャズ。
ルゼンチン・タンゴとジャズの融合で人気のグループ、エスカランドラム(Escalandrum)の『100』は同バンドのリーダーでありドラム奏者のダニエル“ピピ”ピアソラ(Daniel "Pipi" Piazzolla)の祖父アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921 - 1992)の生誕100年を記念したトリビュート・アルバム。
2015年のデビュー作『Feira』でユニークなショーロを聴かせてくれたミナスジェライスの4人組、アサニャード・クアルテート(Assanhado Quarteto)の新譜『Jararaca』は、ブラジルの様々なリズムやジャズを飲み込み、より音楽性の幅が広がった作品となった。プロデュースはハファエル・マルチニ(Rafael Martini)が務めている。