- 2021-12-16
- 2021-12-12
イスラエル・ポップの巨匠シェム・トーヴ・レヴィ、フルートが舞う2016年の傑作『Sham Yesh』
Ktzat AcheretやSheshetといったグループの中心人物として1970年代のイスラエル・プログレジャズポップ界隈を牽引したシンガーソングライター/ピアニスト/フルート奏者のシェム・トーヴ・レヴィ(Shem Tov Levi)の2016年作『שם יש』の紹介。
Ktzat AcheretやSheshetといったグループの中心人物として1970年代のイスラエル・プログレジャズポップ界隈を牽引したシンガーソングライター/ピアニスト/フルート奏者のシェム・トーヴ・レヴィ(Shem Tov Levi)の2016年作『שם יש』の紹介。
ブラジル・ミナスのシンガーソングライター、レオポルヂーナ(Leopoldina)の新作『Semente Crioula』は、彼女がMPBの正統派女性SSWの系譜にあり、リスナーの文化的背景の違いにかかわらず人間の普遍的な感覚に共鳴する音楽をつくることができる稀有な才能の持ち主であることを見事に証明する傑作だ。
もう半世紀近く名実ともに世界最高のチェリストと称えられながら、今でもジャンルを超えた野心的なプロジェクトで新しい音楽を聴かせてくれるのがヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)という音楽家だ。2021年9月にリリースされた新譜『Notes for the Future』では世界中から多様なゲストを迎え、あらゆる言語の歌で平和を願い、世界を繋ぐ。
2010年にベルギーで結成されフランスで活動する男女デュオ、Sages comme des sauvagesが2020年作『Luxe Misère』にボーナストラック2曲を加え、『Luxe Misère (Deluxe)』としてリリースした。フレンチポップとワールドミュージックの幸せな融合と呼べそうなオーガニックな手触りのサウンドが心地良い。
今年のベスト・クリスマス・アルバム最有力候補が登場した。ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)の新譜は初のクリスマス曲集。6曲ほどの自作/共作曲のほか、誰もが知る名曲も収録。デビュー以来変わらない優しく温かく包み込むような歌声とピアノを中心としたアコースティック・サウンドで聴く極上のクリスマス曲集となっている。
イスラエルの男女2人組インディー・ポップバンド、ローラ・マーシュ(Lola Marsh)は少し懐かしさも感じさせるフォーキーでシンプルな中に一捻りあるメロディー、素朴だけど不思議な魅力を湛えた女性ヴォーカル・ヤエル・ショシャナ・コーエンの絶妙な声の表現力と、随所にセンスを見せるキーボードやギター、プログラミングなどでサウンド面全般を担うギル・ランダウのコンビ。
イスラエルのシンガーソングライター、アサフ・アムダースキー(Assaf Amdursky)の通算8作目となる2021年新譜『432』は、豊富な音楽的経験に裏打ちされた彼自身の進化が伺える、豊かな響きの良質なポップスに仕上がっている。アルバムはこれまでの彼の作品同様に作詞作曲・ヴォーカルのみならずギター、ベース、キーボード、フェンダーローズなど多くの楽器をアサフ自身で録音し、あらためてマルチ奏者としての才能も感じさせる内容だ。
デビュー当時、ふざけたキャッチコピーとともに日本にもセンセーショナルに紹介されたナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)の最近のプロジェクトは本当に素晴らしくて見違える。前作に続き、故郷メキシコの文化を深くリスペクトした『Un Canto por México, Vol. II』も非常にクオリティの高い、素晴らしいアルバムだ。
ここ約30年間のブラジルのポピュラーミュージックのシーンを常に第一線で牽引してきたシンガーソングライター、マリーザ・モンチ(Marisa Monte)が、前作『O Que Você Quer Saber de Verdade』(2011年)から実に10年ぶりとなるスタジオ録音新作『Portas』を彼女の54歳の誕生日である2021年7月1日(現地時間)にリリースした。
2010年代のバルセロナ・ミクスチャーのシーンを代表する10人組バンド、チャランゴ(Txarango)。新型コロナ禍のため2020年に予定されていたファイナル・ツアーは中止に。その“悲しみとショックを補うため”、同国の音楽シーンを代表する50組以上のアーティストを招き彼らの代表曲を再録音し、2枚組のアルバム『El Gran Ball』として完成させた。
スペインのシンガーソングライター、ナチョ・カサド(Nacho Casado)の2ndアルバム『Amor, Música & Lágrimas』がSNSのタイムラインでちょっとした話題だ。ボサノヴァを基調とした曲調は洗練されているが、演奏とサウンドには良い意味での粗さや勢いもあり、どことなく60年代を思わせる雰囲気が楽しい。
ドイツの女性ギタリスト/シンガーソングライター、ジュール・マリシュケ(Jule Malischke)は8歳から始めたクラシックギターではドイツ国内のいくつかのコンクールで受賞するほどの実力を持ちつつ、一方では多感な少女らしくポピュラー音楽への関心の高まりとともに15歳頃からフォークギターやエレクトリックギターも手に取り演奏するようになった。
ブラジルの人気シンガーソングライター/マルチ奏者、シウヴァ(Silva, 「シルヴァ」とも表記、本名:Lúcio Silva de Souza)の『Cinco』は、サンバやMPBなどのブラジル音楽にスカやソフトロックの要素などもゆるく融合したとても聴き心地の良いポップス作品だ。
勇壮なアフリカのリズムと旋律、ブラジル音楽をも思わせるサウダーデ(郷愁)、おおらかな優しさを持つ声が一体となった極上のアフリカン・ポップスがここにある。アフリカ南西部に位置するアンゴラ共和国を代表するシンガーソングライター、パウロ・フローレス(Paulo Flores)の新譜『Independência』。