南米コロンビア、魅惑の魔術的ジャズ!気鋭ギタリスト、サンティアゴ・サンドバル『Somático』

Santiago Sandoval - Somático

コロンビア・ボゴタの現代ジャズを代表するギタリストの新作

コロンビア・ボゴタを拠点とする気鋭ギタリスト/作曲家サンティアゴ・サンドバル(Santiago Sandoval)の2025年作『Somático』は、ドラムス、ダブルベースとのトリオ編成でユニークなジャズを聴かせてくれる良作。

ドラマーのホルヘ・セプルベダ(Jorge Sepúlveda)とベーシストのダビッド・クエルボ(David Cuervo)という、いずれも同世代の名手を揃え、個性的なオリジナル曲を演奏。各自の技巧は非常に優れており、特にサンドバルはソリッドギターの音を少しばかり歪ませ、面白いフレーズを次々と繰り出す。エフェクターによる効果も相まって、彼らのアンサンブルは時折、極彩色のマジックリアリズムの世界へとリスナーを誘い込むようだ。

(2)「Django」

アルバムで最長の(2)「Django」はベースのダビッド・クエルボの作曲。タイトルはジャンゴ・ラインハルトへのオマージュだろうが、マヌーシュ・スウィングの要素はほぼなく、エキセントリックな前衛ジャズが展開されて楽しい。

16分音符が連続するテクニカルなテーマで、どこかラテン気質の気軽さを感じさせる(4)「Tamborita」も素晴らしい。4分弱と短めだが、有機的に絡み合う3人の卓越したトリオワークの頂点だ。

(4)「Tamborita」

(6)「En la Casa」は、サンティアゴ・サンドバルがソロで録音した2023年作『En la Casa』の曲をトリオ編成で再録したもの。

Santiago Sandoval プロフィール

サンティアゴ・サンドバルは1989年にコロンビアの首都ボゴタに生まれた。父は伝説的なドラマー、ヘルマン・サンドバル(German Sandoval)、叔父はピアニストのオルランド・サンドバル(Orlando Sandoval)という音楽一家に育ち、幼少期からピアノと歌に親しみ、後にエレクトリックギターを主楽器に選んだ。

ボゴダのセルヒオ・アルボレダ大学で学び、様々な奨学金やタレントコンテストで優勝。2015年、スペインのカロリーナ財団(Fundacion Carolina)から奨学金を獲得し、パフォーマンスの修士号を取得するためにスペインのバルセロナに渡り、リセウ高等音楽院(Conservatori Liceu)で学んでいる。

2017年にアルバム『La Meta de un Largo Viaje』でデビューし、ジャズ・ギタリストとしての地位を確立した。その後も複数のアルバムやシングルを発表し、ボゴタの現代ジャズシーンで最も精力的に活動するギタリストのひとりとなっている。

これまでにアントニオ・アルネド(Antonio Arnedo)、アカ・セカ・トリオ(Aca Seca Trío)、カルロス・マルタ(Carlos Malta)、ジャキス・モレレンバウム(Jacques Morelenbaum)、ルシア・プリード(Lucía Pulido)など国際的に著名なアーティストやグループとの共演を経験している。

Santiago Sandoval – guitar
David Cuervo – contrabass
Jorge Sepúlveda – drums

Santiago Sandoval - Somático
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