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クラリネット

  • 2022-10-14
  • 2022-10-10

極上の室内楽ブラジリアン。ジャズ・クラリネット名手アナット・コーエンの新作『Quartetinho』

イスラエル出身のジャズ・クラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)が新作『Quartetinho』をリリースした。アルバムタイトルは4人組を意味するカルテット(Quartet)に、ブラジル・ポルトガル語で“可愛いもの”“小さいもの”といったニュアンスをもつ“-inho”をくっつけた、ブラジル音楽に傾倒するアナット・コーエンらしい言葉選びも秀逸な作品だ。

  • 2022-07-26
  • 2022-07-25

ブラジルのコントラバス奏者ジョアン・タウブキンによる美しき室内楽ジャズ

ブラジルのベース奏者/作曲家ジョアン・タウブキン(João Taubkin)の新作『Coreografia do Encontro』は、ヴァイオリンのヒカルド・ヘルス(Ricardo Herz)、クラリネットのアレシャンドリ・ヒベイロ(Alexandre Ribeiro)、ピアノのゼー・ゴドイ(Zé Godoy)という名手を迎え、ドラムレスのカルテットで演奏される美しい室内楽的ジャズ作品だ。

  • 2022-07-06
  • 2022-07-06

イスラエル発、新人クラリネット奏者&ピアニストのデビュー!超絶品デュオ『Allusions』

イスラエル出身のクラリネット奏者ヒライ・ゴヴリーン(Hillai Govreen) と、ピアニストのニットサン・コルコ(Nitsan Kolko)のデュオ作『Allusions』。若い二人にとってのデビュー・アルバムだが、古代の寓話にインスパイアされた詩的なオリジナルの楽曲群、緻密なアレンジ、高度なテクニックに裏付けられた抒情的な演奏などはとても新人とは思えない質の高さを誇っており、聴けば聴くほど虜になる素晴らしい作品だ。

  • 2022-07-01
  • 2022-06-29

響き合うクラリネットとアコーディオンの美しさ。ミラバッシ×ザンキーニ新譜『猫と狐』

イタリアのクラリネット奏者ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)とアコーディオン奏者のシモーネ・ザンキーニ(Simone Zanchini)による初デュオ作品『Il Gatto E La Volpe』は、リード楽器同士の繊細で豊かな音楽を存分に味わえる傑作だ。それぞれの楽器で世界的なマエストロとして知られる二人の演奏はどこまでも美しい。

  • 2022-05-30
  • 2022-10-01

インド生まれのクラリネット奏者アルン・ゴーシュ、多様な楽器を自演した注目の新作

インド系イギリス人クラリネット/マルチ奏者、アルン・ゴーシュ(Arun Ghosh)の5枚目のアルバム『Seclused in Light』は、適度にポップで適度にエキゾチックな、なかなか他にはない興味深いジャズ作品だ。インド・コルカタに生まれ、イングランドのボルトンで育ち、マンチェスターで成熟し、現在はロンドンに住む彼の音楽は、その豊かな地理的土壌を強く反映したミクスチャー音楽となっている。

  • 2022-05-23
  • 2022-05-22

圧倒的熱量の中東ジャズ!クラリネット奏者ハレル・シャハル&The Ottomans

『Solomon's Dreams』は長年の海外生活を終えイスラエルに戻ったクラリネット奏者/作曲家ハレル・シャハル(Harel Shachal)が結成したバンド「The Ottomans」の5年間の活動の集大成だ。バンドはG管クラリネットのハレルのほか、カーヌーン、ウード、ヴァイオリン、ダルブッカ、リクという6人編成。ターキッシュ・クラリネットを軸としたアンサンブルで極上の中東ジャズを奏でる。

  • 2022-05-10
  • 2022-05-09

ブラジルのアコーディオン&クラリネット名手、躍動する熟練のデュオ作『Bagualina』

アコーディオン奏者トニーニョ・フェハグッチ(Toninho Ferragutti)とクラリネット奏者ナイロール・プロヴェータ(Nailor Proveta)の二人はともに今日まで豊かなブラジル音楽の土壌を耕し続けてきた。共通点の多い二人はいつしかデュオ演奏の夢を抱くようになったが、それが2022年になってようやく『Bagualina』というアルバムとして結実した。

  • 2021-10-29
  • 2021-10-30

ターキッシュ・クラリネットの名手Yom、西洋と中東・伝統と未来を繋ぐ夢遊の音楽

フランスのターキッシュ・クラリネット奏者/作曲家、ヨム(Yom)の2021年新譜『Celebration』はピアノとクラリネットを軸に中東音楽に特徴的な微分音、さらにはエレクトロニカなども大胆に用いた、音作りだけを聴けば実験的でありながらも音楽・演奏面ではキャッチーさやスリルも併せ持った非常に興味深い作品だ。