- 2026-10-09
- 2026-10-08
「ときどき、両生類。」アンティア・ムイーニョが歌う、ガリシアの伝統とその先にある音楽
ガリシアの伝統音楽をルーツに持ち、ジャズやブラジル音楽、イベロアメリカの音楽へと関心を広げてきたシンガーソングライター/ギタリスト、アンティア・ムイーニョ(Antía Muíño)が、2022年のデビュー作『Carta Aberta』から約4年を経て第2作目となるアルバム『Anfibia Por Veces』をリリースした。
ガリシアの伝統音楽をルーツに持ち、ジャズやブラジル音楽、イベロアメリカの音楽へと関心を広げてきたシンガーソングライター/ギタリスト、アンティア・ムイーニョ(Antía Muíño)が、2022年のデビュー作『Carta Aberta』から約4年を経て第2作目となるアルバム『Anfibia Por Veces』をリリースした。
とんでもない新人が現れた。ヴヨ・ヴィウェ(vuyo viwe, 本名:Vuyo Tshwele)、2026年時点で25歳の南アフリカのアーティストだ。西洋クラシックのフルートを学んだ作曲家/シンガーである彼女が、ジャズのラージアンサンブルを率いて録音したデビュー作『there are mirrors everywhere』には、ジャズに南アフリカの伝統音楽、西洋のクラシック音楽、スピリチュアルな要素、R&B、オルタナティヴ・フォークといった要素を単に組み合わせただけではない、“循環”をテーマに据えた彼女の深い哲学が感じられる。個人的には、カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)の名盤『The Epic』(2015年)をも彷彿させる、大傑作だ。
フランスのソプラノサックス奏者/作曲家エミール・パリジャン(Émile Parisien)の新譜『Floating』は、多くのジャズファンが驚く作品だろう。カルテット編成だが、まず目を引くのはそのメンバー構成だ。ピアノにイスラエル出身の異色の経歴で知られるヤロン・ヘルマン、ベースには名実ともに現代ジャズ最高峰の女性ダブルベース奏者リンダ・メイ・ハン・オー、そしてタブラ/パーカッションにはインド系のプラブー・エドゥアールという、それぞれ実力は折紙付きながらなぜこの4人なのか?という謎めいた編成だ。
10代前半からその驚異的な技巧と音楽性で注目された、ブラジル出身のベーシスト/作曲家ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)。これまではベーシストとして自身のリーダー作だけでなく数多くの作品に参加し活躍してきた彼だが、30歳を迎える2026年の新譜『Minha Pele』は、ベーシストのみならず、シンガーソングライターとしての進化を存分に感じさせる明確な転換点だ。
イタリアのピアニスト/作曲家クラウディオ・ヴィニャーリ(Claudio Vignali)が、新譜『Flow』をリリースした。ピアノ、8弦エレクトリック・ギター、ドラムスという編成を軸とし、奇数系変拍子やラップなどを取り入れた非常にクオリティの高いコンテンポラリー・ジャズ作品となっている。
ブラジル音楽/MPBの巨匠、ジョアン・ボスコ(João Bosco)が新作『Amigos Novos e Antigos』をリリースした。80歳を記念するスタジオ録音盤で、彼の過去の名曲の新たなアレンジと録音を軸に、半世紀前のアルバム『Essa É a Sua Vida』に収められていた楽曲をアルバムタイトルとした「新しい友と古い友」を象徴するように、同世代であるカエターノ・ヴェローゾやシコ・ブアルキ、さらに彼らの遺産を継承した新世代であるジョタ・ペーやシウヴァといったアーティストをゲストに招き、彼の長いキャリアを総括する素晴らしい作品に仕上がっている。
みなさん、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が唐突にリリースした『Songs In The Key Of Life - The EP』はもう聴かれましたか!? 1976年の名盤『Songs In The Key Of Life』のセッションで録音され、そのままお蔵入りとなっていた4曲の未発表曲をミックスし直し、EPとしてまとめリリースされた作品のようですが、これが驚くほど良い曲ばかりでまじで驚きました。
ブラジル出身でカナダ・トロントを拠点に活動するマルチ器楽奏者/作曲家フェリピ・セナ(Felipe Sena)を中心としたブラジリアン・サイケバンド、オービタル・アンサンブル(Orbital Ensemble)が第2作目となるアルバム『Contínua』をリリースした。今作ではブラジル音楽の伝統を基盤に、トロピカリアのサイケ感やジャズ、ファンク、ラテンなどの要素を取り込んだ、より多層感のあるアンサンブル・サウンドへと進化している。
コロンビア太平洋岸の伝統音楽と、フランスのエレクトロニック・ミュージックが、ティンビキ1の川辺で出会った──コロンビアの歌手ニディア・ゴンゴラ(Nidia Góngora)率いるカナロン・デ・ティンビキ(Canalón de Timbiquí)と、フランス・トゥールーズを拠点とするトリオ、レコ・レコ(Reco Reco)による共同プロジェクト、ヌエボス・リオス(Nuevos Ríos)。そのセルフタイトルのデビュー・アルバム『Nuevos Rios』がリリースされた。
ロサンゼルス出身で現在はニューヨークを拠点に活動するクラリネット奏者/作曲家サム・サディガースキー(Sam Sadigursky)と、イスラエル出身のピアニスト/作曲家ヨタム・イシャイ(Yotam Ishay)によるデュオ・アルバム『-ish』。全12曲、ゲストは招かずに全編たった二人だけの演奏だが、ジャズと室内楽を軸に、イスラエルの歌曲やユダヤ音楽など、それぞれが培ってきた文化的・音楽的背景が自然に溶け込んだ興味深い作品となっている。
ブラジル、アルゼンチン、ハイチ、チュニジアなど、異なる文化的背景を持つ若い音楽家たちによってカナダ・モントリオール(モンレアル)で結成された5人組、ザラム・カオ(Zalam Kao)。『Tou Lumin』は、2025年10月にリリースされた彼らにとって最初のアルバムだ。
ニューヨーク州北部の自然保護区で育ち、10歳の頃からジャズを基盤とした音楽活動を開始したシンガーソングライター/ピアニスト/ギタリストのセージ・バヴァ(Sage Bava)が、待望のデビュー・アルバム『In Whose Eyes』をリリースした。
オランダ・ロッテルダムでカーボベルデ系の両親のもとに生まれ、ズーク、R&B、Hip-Hopを融合したゲトー・ズークの発展とともにキャリアを築いてきたネルソン・フレイタス(Nelson Freitas)。2026年にリリースされた彼の8枚目のアルバム『Legacy』は、彼の“最後のアルバム”であり、文字通りその“遺産”をルゾフォニア文化圏へと伝える作品となりそうだ。
イチベレ・ズヴァルギ(Itiberê Zwarg)率いるグループでの活躍で知られるブラジル・リオデジャネイロのサックス奏者/マルチ奏者/作曲家、ユーリ・ヴィラール(Yuri Villar)が、ソロとしては第2作目となるアルバム『A Maré』をリリースした。各種サックスやフルートの他、パーカッション、ギター(ヴィオラォン)、鍵盤楽器など多様な楽器を自身で操りながら、アルバム全体では30名を超えるゲストも参加。ブラジルらしい豊穣な音楽の文脈に根差した素晴らしい作品となっている。