- 2022-06-17
- 2022-06-14
魂揺さぶる強烈なブラジリアン・ビート、Maga Bo 10年ぶり新譜『Amor』
ワシントン州シアトルに生まれ、ブラジルに移住し2000年代初頭にブラジルの民族音楽とヒップホップやベイス・ミュージックを組み合わせ、グローバル・ベイスのムーヴメントの立役者の一人となったDJ/プロデューサー、マガ・ボー(Maga Bo)が実に10年ぶりの新作『Amor (É Revolução)』をリリースした。
ワシントン州シアトルに生まれ、ブラジルに移住し2000年代初頭にブラジルの民族音楽とヒップホップやベイス・ミュージックを組み合わせ、グローバル・ベイスのムーヴメントの立役者の一人となったDJ/プロデューサー、マガ・ボー(Maga Bo)が実に10年ぶりの新作『Amor (É Revolução)』をリリースした。
ラテンアメリカの音楽を得意とするトルコ出身のギタリスト/SSWアルペル・トゥヅュー(Alper Tuzcu)が、ヴォーカリストのニコ・クワン(Nicoh Kwan)とエレナ・ベウトラン(Helena Beltrão)をフィーチュアして制作した新作EP『Raíz』をリリース。
現代ブラジル屈指のショーロ・ピアニスト、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)の新作EP『Sarau Tupynambá』は、ショーロ黎明期の作曲家マルセロ・トゥピナンバ(Marcello Tupynamba, 1889 - 1953)の作品集だ。全4曲とボリュームは物足りないものの、 ブラジルを代表するピアニストの一人となったエルクレス・ゴメスによる珠玉のショーロを楽しめる絶品となっている。
プログレを原点とし、ジャズやフラメンコなど幅広いスタイルで活躍するスペインのピアニスト/作曲家チャノ・ドミンゲス(Chano Dominguez)、ペルーの楽器カホンを初めてフラメンコの世界に持ち込んだブラジルの打楽器奏者ルベン・ダンタス(Rubem Dantas)、ブラジルの天才的バンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)というレジェンド級の3人が集い、誕生したアルバム『Chabem』。
弦楽器の美しい響きを堪能できる最高の音楽だ。ブラジルの7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)と、バンドリン奏者ファビオ・ペロン(Fábio Peron)の初のデュオ作品『Alessandro Penezzi e Fábio Peron』。
サンパウロに住むピアニストのサロマォン・ソアレス(Salomão Soares)と歌手ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)による『Yatra-Tá』(2021年)は、数々のMPBの名曲を即興性の高い自由なピアノとヴォーカルのみでカヴァーした素晴らしい作品だ。
現代最高峰のジャズ・ハーモニカ奏者/作曲家のガブリエル・グロッシ(Gabriel Grossi)の新譜『Plural』は、ブラジル音楽を牽引する巨匠たちや各国の著名な音楽家を多数ゲストに迎えたとりわけ豪華な一枚だ。先駆者トゥーツ・シールマンスの生誕100周年という記念すべき日に放たれた、ジャズ・ハーモニカの金字塔的作品。
アコーディオン奏者トニーニョ・フェハグッチ(Toninho Ferragutti)とクラリネット奏者ナイロール・プロヴェータ(Nailor Proveta)の二人はともに今日まで豊かなブラジル音楽の土壌を耕し続けてきた。共通点の多い二人はいつしかデュオ演奏の夢を抱くようになったが、それが2022年になってようやく『Bagualina』というアルバムとして結実した。
3月に80歳になったばかりのフローラ・プリムの2022年新譜『If You Will』。前作から実に17年ぶりだが、驚くことに歌も楽曲も全く翳りや衰えは感じられず、変わらずに“フローラ・プリム”としか言い表せない世界観が表現されている。「500 Miles High」などの名曲の再演も!
近年のミナスの傑作にも名を連ねてきた女性歌手ソフィア・クペルチーノ(Sofia Cupertino)の待望のデビュー作『Venusiana』が登場した。
音楽活動55周年を迎えたブラジルのギタリスト/作曲家のエドゥアルド・グヂン(Eduardo Gudin)の18枚目となる新譜『Valsas, choros e canções』は、その名の通りヴァルサ(ワルツ)、ショーロ、カンサォン(歌)というブラジル音楽の真髄を極めた絶品。
ブラジル・ミナスジェライス州出身のピアニスト/作曲家クレイトン・プロスペリ(Clayton Prosperi)が初のソロ作『Cativo』をリリースした。本作にはトニーニョ・オルタ、マルコ・ロボ、テコ・カルドーゾ、ハファエル・マルチニなどミナスな重要な音楽家たちが多数参加。
アメリカ合衆国・ロサンゼルス在住のブラジリアン・ディアスポラたちによるバンド、モーフォホー(MôForró)の『O Rio Magoou』(2020年)は、ブラジル北東部のダンス音楽の楽しさがぎっしりと詰まった隠れた傑作だ。
ブラジルの男女混成ヴォーカル・グループ、Ordinariusの新譜 『Blanc』は、タイトル通りブラジルの詩人アルヂール・ブランキ(Aldir Blanc)が遺した数々の楽曲を取り上げた作品。ブランキ自身は新型コロナウイルス感染症のため2020年にこの世を去ってしまったが、偉大な作詞家の足跡を辿るように歌われる全12曲は多幸感に満ち、音楽や歌うことの素晴らしさをあらためて実感させてくれる。