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Classical

  • 2023-02-09
  • 2023-02-05

既成のジャズに囚われない、ベートーヴェンへの探究が生んだ新しいjazzed-up『Kind of Beethoven』

ピアノ、バスクラリネット、ドラムスという編成で繰り広げられるベートーヴェン・ピアノソナタの最高のジャズアップ作品が登場した。『Kind of Beethoven』は、クラシックとジャズの両道で活躍するスペイン出身のピアニストであるシャビ・トーレス(Xavi Torres)のプロジェクトで、彼はこの作品でベートーヴェンの楽曲に新たな息吹を与える試みを行なっている。

  • 2023-02-08
  • 2023-02-08

南米の美しすぎる音楽遺産を歴訪。ヘナート・ブラスとギター四重奏による大傑作『Canela』

ブラジル・サンパウロの実力派ヴォーカリスト、ヘナート・ブラス(Renato Braz)と世界屈指のギター四重奏団として知られるクアルテート・マオガニ(Quarteto Maogani)が、南米の数々の名曲に挑んだ2015年作『Canela』は、南米のギターや歌を愛するすべての人におすすめしたい傑作だ。

  • 2023-01-31
  • 2023-01-29

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者/歌手ルシアーナ・エリゾンド、幅広い選曲と教会録音が美しい新譜

アルゼンチン出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者/シンガーのルシアーナ・エリゾンド(Lucíana Elizondo)がイタリアの教会で録音した『Cantos De Amor Y De Ausencia』。カンターレ・オール・ヴィオラ=“ヴィオラで歌う”というルネサンス時代の忘れられた伝統を蘇らせた現代最高峰のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者と評される彼女の音楽の魅力が凝縮された、美しい作品に仕上がっている。

  • 2022-12-31
  • 2022-12-30

アルゼンチン発!古楽器×南米音楽のアンサンブル La Chimera、至高の新譜『Iguazú』

ブエノスアイレス出身のテオルボ奏者エドゥアルド・エグエス(Eduardo Egüez)率いるアンサンブル、ラ・キメラ(La Chimera)が素晴らしい。古楽器を多く用いた編成からクラシックにカテゴライズされてはいるが、その音楽性はジャンルを超え、多くの音楽を愛する人々の心に刺さるだろう。

  • 2022-11-12
  • 2022-11-12

GTO Trio のベース奏者タル・マシアハ、ガットギターで天賦の才を魅せるソロデビュー作

米国ニューヨークで活動するギタリスト/ベーシスト/作曲家タル・マシアハ(Tal Mashiach)が故郷イスラエルのハラシムの森の中にある小屋で録音したソロデビュー作『Tiyul』が素晴らしい。ガットギター(クラシックギター)のソロ、多重録音、弦楽や声楽を加えたアンサンブルなどうっとりするような気品のある演奏が続き、非常に高い音楽性を感じさせる絶品となっている。

  • 2022-10-15
  • 2022-10-15

フランスのジャズ・ピアノ奏者ポール・レイ、ベートーヴェンの人生に想いを寄せるソロピアノ集

2010年代以降のフランスのジャズ・シーンを代表するピアニスト、ポール・レイ(Paul Lay)による、彼自身初の全編ソロピアノのアルバム 『Full Solo』。今作はベートーヴェンへのリスペクトをテーマにした珍しいジャズ作品となっており、ベートーヴェンに縁の深いウィーンで書かれたというポール・レイのオリジナル数曲と、(3)「交響曲第9番」、(5)「月光ソナタ」、(7)「エリーゼのために」といったベートーヴェンの名曲のジャズ・アップで構成されている。

  • 2022-09-16
  • 2022-09-12

個性派ピアノ奏者ヨアヒム・ホースリー、思わず楽しくなる“クラシック×アフロ・カリビアン”第二弾!

米国のピアニスト/作編曲家ヨアヒム・ホースリー(Joachim Horsley)の最新作『Caribbean Nocturnes』は、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンなどの西洋クラシックをルンバ、ソン、ズークといったアフロ・カリビアン音楽に持ち込んでしまった野心的なプロジェクトの第二弾だ。

  • 2022-09-08
  • 2023-09-14

3台のチェロとギターと声が奏でるアルゼンチンの極上チェンバー・フォルクローレ

アルゼンチン・コルドバを拠点に活動するチェリスト3人組のフロール・スール・チェロ・トリオ(Flor Sur Cello Trío)と、同じくアルゼンチンの男女デュオ、アイレナ・オルトゥーベ&フリアン・ボウリュー(Airena Ortube & Julian Beaulieu)による極上のコラボレーション『Un Solo Jazmín』。

  • 2022-07-22
  • 2022-07-21

ルネサンス・ヴァイオリンが美しく響く、アダム・バウディヒによるポーランドの伝説的作曲家再解釈

ポーランドのジャズ・ヴァイオリン奏者/作曲家アダム・バウディヒ(Adam Baldych)が、自身のクインテットに加えゲストにクラシック・ヴァイオリン奏者アガタ・シムチェフスカ(Agata Szymczewska)を迎え制作した新譜『Legend』。ヘンリク・ヴィエニャフスキからインスピレーションを受け作曲された珠玉の音楽。

  • 2022-07-08
  • 2022-07-18

鍵盤楽器とハベッカで紡ぐブラジルの素朴な音風景。アンドレ・メマーリ&カタリーナ・ロッシ

ピアニスト/作曲家のアンドレ・メマーリ(André Mehmari)と、ハベッカ(ヴァイオリン)奏者のカタリーナ・ロッシ(Catarina Rossi)の共演作『Arco de Rio』。洗練されていながら素朴さも感じさせる、クラシックやブラジル北東部の伝統音楽にインスパイアされた歌心溢れる美しい音が散りばめられた素敵なアルバムだ。

  • 2022-06-13
  • 2022-06-12

ショーロ特化型ピアニスト、エルクレス・ゴメス新譜は作曲家マルセロ・トゥピナンバ楽曲集

現代ブラジル屈指のショーロ・ピアニスト、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)の新作EP『Sarau Tupynambá』は、ショーロ黎明期の作曲家マルセロ・トゥピナンバ(Marcello Tupynamba, 1889 - 1953)の作品集だ。全4曲とボリュームは物足りないものの、 ブラジルを代表するピアニストの一人となったエルクレス・ゴメスによる珠玉のショーロを楽しめる絶品となっている。