北欧のサックス/SSW新星、ヨハンナ・リネア・ヤコブソンのデビュー作『Alone Together』

Johanna Linnea Jakobsson - Alone Together

北欧の新たな才媛ヨハンナ・リネア・ヤコブソン、デビュー

1991年デンマーク生まれ、現在はスウェーデンを拠点に活動するサックス奏者/作曲家/歌手のヨハンナ・リネア・ヤコブソン(Johanna Linnea Jakobsson)のデビュー作『Alone Together』。自身のオリジナルのほか、(1)「Alone Together」や(6)「Stolen Moments」、(7)「The Single Petal of a Rose」といった不朽の名曲のカヴァー(選曲も渋め!)を、儚げでしっとりとしたヴォーカルと思慮深く美しいアルトサックスで丁寧に描き上げた素敵な作品となっている。

アルバムにはヴォーカル入りのものとインストが半々程度で、いずれも等しく豊かで心地よい時間を提供してくれる。バンド編成はピアノ、ベース、ドラムス、ギターと、そしてヨハンナ・リネア・ヤコブソンがヴォーカル&アルトサックスというクインテット。全体的に伝統に則ったかなりストレートなジャズとなっているが、サウンド面では特にギターのロビン・ペテルソン(Robin Petersson)の貢献度は大きく、ヨハンナに次ぐフロントとして演奏面の厚みを持たせている。

多くのジャズマンに愛されるスタンダードである(1)「Alone Together」

(5)「She’s Leaving Home」はレノン=マッカートニーによるビートルズ楽曲のカヴァー。

ヨハンナ・リネア・ヤコブソンのオリジナルも4曲。北欧的な美しさを持った(3)「Anything」や軽やかな5拍子のリズムが印象的な(8)「Blue」など、感性豊かなソングライターとしての魅力も存分に発揮された音楽となっている。

Johanna Linnea Jakobsson – saxophone, vocal
Robin Petersson – guitar
Gustaf Rosenberg – piano
Anders Fjeldsted – contrabass
John Fernold – drums

Johanna Linnea Jakobsson - Alone Together
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