歌手ローズマリー・スタンドレー&チェロ奏者ドム・ラ・ネナのデュオ第3弾!『Nuées ardentes』

Birds on a Wire, Rosemary Standley & Dom La Nena - Nuées ardentes

思春期をテーマにした Birds on a Wire 新作『Nuées ardentes』

フランス出身の歌手ローズマリー・スタンドレー(Rosemary Standley)と、ブラジル出身のチェリスト、ドム・ラ・ネナ(Dom La Nena)によるデュオ・プロジェクト、バーズ・オン・ア・ワイア(Birds on a Wire)。2014年に初作『Birds on a Wire』をリリースして以降、それぞれのソロ活動と並行して『Ramages』(2020年)など断続的に、そして丁寧に音楽活動を継続してきた彼女らが、第3作目となるアルバム『Nuées ardentes』をリリース。これまで通り、声とチェロというミニマムな編成を軸に据えつつ、いくつかの楽曲ではフランス国営ラジオ合唱団(La Maîtrise de Radio France)と共演するなどより深化した世界観を表現した作品となっている。

(2)「La Jeunesse des morts」

収録の楽曲はすべてカヴァー。世界各地の伝統曲から近年のポップスまでその選曲は幅広いが、統一された演奏フォーマットによって散漫さは全く感じさせない。アルバムタイトルの「Nuées ardentes」はフランス語で「火砕流」を意味する火山学用語で、火山噴火に伴って山腹を流れ下る雲状の熱雲を指す。今作は“思春期”をテーマにしており、この時期に特有の激しい感情の噴出や不安定さ、繊細さからくる孤独、憂鬱、さらには恍惚や突発的な衝動といったものを比喩的に表している。

(7)「Smalltown Boy」

(1)「The Lovecats」はイングランドのロックバンド、ザ・キュアー(The Cure)の1983年シングル曲のカヴァー。ブロンスキ・ビート(Bronski Beat)のシンセポップ(7)「Smalltown Boy」も、Birds on a Wire 流のシンプルでオーガニックなアレンジで蘇る。

(9)「Augellin」

ラストのベトナムの古謡(15)「Gia tài của mẹ」は意外な選曲だが、シンプルで美しいメロディーとアレンジがよく馴染む。原曲はベトナム戦争の激化を時代背景とし、チン・コン・ソン(Trịnh Công Sơn)が1965年頃に作曲した曲で、中国やフランスからの支配からの解放、そして内戦について歌う歌詞を、ローズマリー・スタンドレーは原曲どおりのベトナム語で祈るように静かに歌っている。

Rosemary Standley – vocal
Dom La Nena – cello, vocal

La Maîtrise de Radio France – chorus

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