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SSW

  • 2021-08-14
  • 2021-10-01

水面にゆらめく光のような清らかな音楽。クララ・プレスタ待望の2nd『Pájara』

アルゼンチンの伝統ある都市コルドバ出身のシンガーソングライター/ピアニストのクララ・プレスタ(Clara Presta)が新譜 『Pájara』をリリースした。コルドバを代表するSSWのロドリゴ・カラソ(Rodrigo Carazo)が全面的に参加し、清らかで心地よい未来志向のアルゼンチン・ポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-08-13
  • 2021-08-13

アルゼンチン・サンバに酔いしれる傑作。男女デュオArroyito Dúo新譜『Raigal』

アルゼンチンの男女デュオ、アロシート・デュオ(Arroyito Dúo)の3作目のアルバム『Raigal』は、アルゼンチンの伝統的な6/8拍子の音楽サンバ(zamba)に基づく豊かなリズムとハーモニー、そして男女デュオならではの深い愛情と慈しみに満ちたヴォーカルが至福の時に誘う、素晴らしい作品になっている。

  • 2021-08-05
  • 2021-08-05

アルゼンチンのSSWミラグロス・マホ、“風流”をテーマにした心安らぐポップ・フォーク

前作『Manos de Cielo』(2017年)が絶賛されたアルゼンチンのシンガーソングライター、ミラグロス・マホ(Milagros Majó)の4年ぶりの新譜『Füryü』。タイトルは文字通り日本語の「風流」に由来しており、アルバム一枚を通して心安らぐ良質なポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-07-27
  • 2024-01-13

ギター弾き語りの新たな才能ラウ・ノア、待望のソロデビュー作

近年急速に注目を浴びるスペイン出身のギタリスト/シンガーソングライターのラウ・ノア(Lau Noah)が待望のソロデビューアルバム『3』をリリースした。格調高いクラシックギターの奏法で弾き語る彼女の音楽は技術的に唯一無二なだけでなく、芸術的であたたかな優しさが宿る。

  • 2021-07-14
  • 2023-09-17

歌姫ナタリア・ラフォルカデが歌う“メキシコのための歌”第二弾

デビュー当時、ふざけたキャッチコピーとともに日本にもセンセーショナルに紹介されたナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)の最近のプロジェクトは本当に素晴らしくて見違える。前作に続き、故郷メキシコの文化を深くリスペクトした『Un Canto por México, Vol. II』も非常にクオリティの高い、素晴らしいアルバムだ。

  • 2021-07-12
  • 2021-10-01

スナーキー・パピー首謀者マイケル・リーグ、中東音楽を消化した初ソロアルバム

大世帯バンド、スナーキー・パピー(Snarky Puppy)を率いるベーシスト/マルチ奏者/作曲家のマイケル・リーグ(Michael League)の初ソロ作『So Many Me』は、そのタイトル通り全ての楽器やヴォーカルをマイケル・リーグ自身が担う、驚くほど内向きで、それでいてマーブル模様のように豊かな音が散りばめられたアルバムだ。

  • 2021-07-10
  • 2021-07-10

ジョヴァンニ・イアシとルイーザ・ラセルダ、声とギターの詩情豊かな極上デュオ

シンガーソングライターで卓越したギタリストでもあるジョヴァンニ・イアシ(Giovanni Iasi) と、同様にギターと歌をこなすルイーザ・ラセルダ(Luisa Lacerda)の素晴らしいデュオ作品『Nó』。この2人と、曲によってはゲストを加えた最大3人で綴られる音楽は数多のブラジル音楽の名盤の例に漏れずシンプルだがとてつもなく奥深い。

  • 2021-07-09
  • 2021-10-01

またもミナス新旧音楽家が集結!ロブソン・サントス新作EP『Luz Lunar』

前作『Pleiópolis』(2020年)が好評を博したブラジル・ミナスのベテランSSW、ロブソン・サントス(Robson Santos)の新作EP『Luz Lunar』がリリースされた。今作もトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)やディアンジェロ・シルヴァ(Deangelo Silva)といったミナスの新旧の人気ミュージシャンが参加し、洗練されたミナスジャズを楽しめる良作に仕上がっている。

  • 2021-07-08
  • 2022-10-01

台湾原住民族出身のSSWイリー・カオルー、伝統文化と洗練が美しく響きあう新譜

穏やかで心の落ち着く音楽を求めているなら、台湾の女性シンガーソングライター、イリー・カオルーの『尋找你』は間違いないおすすめだ。彼女が弾くガットギターを中心に歌われる曲は素朴な台湾の伝統音楽の影響に、ボサノヴァやジャズのエッセンスをゆるくまぶしたような温かみがたっぷりと感じられるのが特長。おおらかなアミ語や中国語での歌唱も美しく、どこか懐かしさも感じさせる。

  • 2021-07-07
  • 2021-07-07

今も変わらぬMPB女王の貫禄。マリーザ・モンチ、10年ぶりの新譜

ここ約30年間のブラジルのポピュラーミュージックのシーンを常に第一線で牽引してきたシンガーソングライター、マリーザ・モンチ(Marisa Monte)が、前作『O Que Você Quer Saber de Verdade』(2011年)から実に10年ぶりとなるスタジオ録音新作『Portas』を彼女の54歳の誕生日である2021年7月1日(現地時間)にリリースした。

  • 2021-06-19
  • 2021-06-19

幸せな日常の幻想を呼び起こす、マルー・マガリャエス新譜『Esperança』

ブラジル・サンパウロ出身のシンガーソングライター、マルー・マガリャエス(Mallu Magalhães)が5枚目のスタジオアルバムとなる『Esperança』をリリース。これまでの彼女の作品同様に耳馴染みの良いポップさが全面に出ていながら、ボサノヴァやサンバなど伝統的なブラジル音楽の下地をしっかりと感じさせ、メロウなローズピアノやトランペット、軽やかなパーカッションなどでジャジーに仕上げられた極上の作品になっている。

  • 2021-06-13
  • 2021-10-01

これは地上で最も美しい芸術。孤高の音楽家ギンガ、個性際立つ“声とギター”

ブラジルの作曲家/ギタリストのギンガ(Guinga)が自身の71歳の誕生日にあわせリリースした新譜『Zaboio』は、多くの新曲を彼のギターとヴォーカルで表現した類稀な芸術作品だ。子供時代の思い出をテーマに、まだ誰も聴いたことがない音楽を奏でる孤高のアーティスト。西洋音楽の十二音技法の制約の中での表現の極みがここにある。